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ジュズダマ(数珠玉)

商品写真
Photo:熊野古道 丸山千枚田 ジュズ玉の花序と果実 水田の水路の縁に自生していた。

ジュズダマ(数珠玉)Coix lacryma-jobi Linne var. susutama Honda
  単子葉植物 Monocots >ツユクサ群Commelinids
   イネ目Poales
       イネ科 Poaceae  ジュズダマ属 Coix
     
生薬名  :センコク(川穀)
利用部位 :種皮を除いた種子
利用   :民間薬、健康茶
名前の由来:種子に糸を通したものを数珠の代わりとしたことによる

ハトムギの類似植物にジュズダマ があり、各地の川の土手、湿った草地に自生している。
ハトムギの原種とされている。花期は9〜11月。古く先史時代に熱帯アジアから日本列島に移住してきた人たちが食料としてもたらした帰化植物。しかしその後イネが渡来したことにより、食料の対象から外れた。

ジュズダマの名は数珠玉で、種子に糸を通したものを数珠の代わりとしたことによる。果実をセンコク(川穀)と称しハトムギの代用にできる。 良く似ているがハトムギの果皮は軟らかく、爪でも割れるのに、ジュズダマは非常に硬く、割ることは出来ないので見分けることができる。
初秋 葉の脇から穂状の花穂を出す。丸い壷型の包葉(包鞘)の中に雌花が入っている。雌花の先だけ、外に出て2本の細いブラシ(柱頭)を広げる。黄色い花粉をつけた雄花群もぶら下がる。雄花群の花粉は風で運ばれ、柱頭につき受粉が成立し果実が実る。
ハトムギの花も同じで風によって運ばれてきた花粉で受粉する風媒花である。
イネ科は殆どが風媒花。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
  ・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)   
  ・生薬単 原島広至著  (株式会社エヌ・ティ・エス)
  ・山野草ハンドブック 伊沢一男監修 (主婦の友社)
  ・野草の名前 夏 高橋勝雄著 (山と渓谷社)


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