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ベルガモット(Bergamot)  

商品写真
上:大阪市立長居植物園
中:武田薬品 京都薬用植物園
下・下:ピンクと白の花

ベルガモット(Bergamot) Monaruda didyma Linne
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   シソ目 Lamiales
     シソ科 Lamiaceae  モナルダ属 Monaruda

 和名:タイマツバナ 
 別名:モナルダ(Monaruda) ビーバーム(bee balm) オスウィーゴ・ティー


利用部分 :葉 花
利用   :ハーブティ、料理
名前の由来:スペイン人医師でアメリカの植物をまとめて出版した植物学者のニコラス・デ・
      モナルダの名に因む。
      ベルガモットの名はミカン科のベルガモットに香りが似ているので名付けられた。
      特有の香りと花から分泌される蜜がミツバチ(ビー)を引き寄せるのでビーバームと
      呼ぶ地方もある。

ベルガモット、モナルダどちらの名でもよばれる。ベルガモットはミカン科のベルガモットオレンジの名でもあるので紛らわしい。

シソ科特有の唇型の小花が茎を取り巻くように咲く。タイマツバナの名もあるが赤色だけでなく、白、ピンク、紫など花色が多彩で、観賞用としても人気がある野生的な雰囲気のハーブ。
モナルダ属は17〜18種ほどあり、全て北アメリカに分布している。特に北アメリカ東部には広く野生している。

オンタリオ湖に近いオスウィーゴ地方の先住民、オスウィーゴ族が利用していたことから、英名をオスウィーゴ・ティーと呼ばれていた。先住民は葉の浸出液を愛飲していた。
初期の移住者たちも葉をお茶のようにして用いた。花や若葉は、良い香りがしピリッとした辛味もある。
葉に精油成分、チモール・カルバクロールが含まれ、レモンとオレガノを混ぜたような香りがする。葉を用いたお茶は気分を落ち着かせる作用があり、頭痛と高熱に用いられる。花や若葉をサラダや料理の風味づけに使われる。


尚、ベルガモット油はミカン科のベルガモットの果皮を圧搾して得られる精油で、香水原料に使われるのでシソ科のベルガモットと混同しないよう注意したい。

成分
 チモール・カルバクロール

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
  ・ハーブ大全 リチャーヂ・メイビ著 日本語版監修 難波恒雄  (小学館)
  ・ヤマケイポケットガイド4 ハーブ 亀田龍吉著 (山と渓谷社)

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