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アスパラガス(Asparagus)

商品写真
上:大阪薬科大学薬用植物園　アスパラガスの芽
中・下：東京都薬用植物園　アスパラガスの花

アスパラガス(Asparagus) Asparagus officinalis　Linne
　　単子葉植物　Monocots
　　　キジカクシ目 Asparagales
　　　　キジカクシ科（クサスギカズラ科ともいう）Asparagaceae （←ユリ科 Liliaceae）　
　　　　　　クサスギカズラ属 Asparagus
　
　別名：オランダキジカクシ
　
利用部位　：茎
利用　　　：食用
名前の由来：アスパラガスの古名アスパラゴスは、ギリシャ語で茎葉が細かく分枝している様子を
　　　　　　表現、またofficinalisは薬用になるという意味。

クサスギカズラ属Asparagusは、東半球の乾燥地帯に多く、世界では葯３００種程あり、多年生の草本または草状の低木で、地下に根茎がある。根は紡錘状に肥大する貯蔵根になっているものが多い。地上部は蔓になっているものが多く、分岐を繰り返すが葉は全て退化し燐片状となり硬化して鈎状になっている。分枝の末端は数本の葉状の枝（仮葉）をつけ、光合成を行う特異な性質がある。中でもアスパラガスはその特徴がよく分る形態をしている。

ヨーロッパ南部からウクライナ、ロシアにかけての地帯が原産地と言われている。多年生の草本で秋には地上部は枯れるが、根株から春に太い若茎が伸び出る。此れが食用になる部分。
日本へは１８世紀には伝わっていたが、栽培は１８７３年（明治６年）北海道に再導入されて以来のことで産業的な栽培は１９２３年　稚内に缶詰め用に栽培されだしたのが最初。土寄せし軟白したホワイト アスパラガスと盛り土をせず緑色のままのグリーンアスパラガスがある。

近年はグリーンアスパラガスの方が多く出回っている。ビタミンＢ１、Ｂ２が多く、その他ビタミンＣ、ビタミンＥ、βカロテンなどの抗酸化作用のあるビタミンが豊富なことから細胞の老化防止や肌の健康に良い効果ガ期待出来る。アミノ酸の一種アサパラギンはアスパラガスから発見されて事により名付けられた。
その他、糖質、脂質、蛋白質の代謝を助けるパントテン酸も含んでいる。栄養的にはグリーンの方がβカロテンやビタミンＣを多く含み効果的。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・食材図典　　（小学館）
　　・食材事典　廣田孝子監修（学研）
　　・新食品成分表　２０１７　（東京法令）

（コメント）
分子系統学による新たな植物分類方のＡＰＧ�景�類体系でキジカクシ科は従来のクロンキスト体系分類のユリ科から分割された。キジカクシとは面白い名だが、葉が生い茂るとキジが隠れるほどになるとことからの名。

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