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イチハツ（一初）

商品写真
上：春日大社　万葉植物園　
下：東京薬科大学　薬用植物園

イチハツ（一初）Iris　 tectorum　Maximowicz　
　　単子葉植物　Monocots
　　　キジカクシ目（クサスギカズラ目）Asparagales
　　　　　アヤメ科 Iridaceae　アヤメ属 Iris

生薬名　　：エンビコン（鳶尾根）
利用部分　：�〆�茎　�∩漢�
利用　　　：�〔唄嵬堯↓�観賞用
名前の由来：春、アヤメやカキツバタなどこの種の仲間では一番最初に咲くので、イチハツソウ
　　　　　　(一初草)、略してイチハツ(一初)に。
　　　　　　学名のtectorum は屋根の、屋根に生える、の意味で英名でも　wall　iris、　
　　　　　　roof　irisなどといわれている。

中国が原産。古い時代に渡来し各地で栽培されている。
かつては藁葺き屋根の頂上に植え、防火、防風にする風雅な習慣、芝棟（しばむね）があったが、住宅様式の変わった現在では見られない。ちなみに学名のtectorum は屋根の、屋根に生じるの意味。
葉は幅が広く、薄紫の花の外花被には鶏冠状の突起がある。
根茎をエンビコン（鳶尾根） といい民間で吐剤、下剤にする。成分はイソフラボノイド配糖体テクトリジンと少量の脂肪油を含む。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・野草の名前　春　高橋勝雄　（山と渓谷社）

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