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コウモリカズラ(蝙蝠葛)

商品写真
上・中・下:東京薬科大学 薬用植物園 コウモリカズラの花

コウモリカズラ(蝙蝠葛)Menispermum dauricum DE Candolle
   真正双子葉植物 Eudicots>基部真正双子葉植物 Basal Eudicots
   キンポウゲ目 Ranunculales
     ツヅラフジ科 Menispermaceae  コウモリカズラ属 Menispermum

利用部分 :根 茎
利用   :民間薬(中国で)
名前の由来:葉の形が、翼を広げたコウモリ(蝙蝠)を連想させることからの名前。
      コウモリカズラ属Menispermumhaはギリシャ語で”半月状の月”を表す。
      果実の核が馬蹄形(半月形)をしているための名。

アジアの温帯に広く分布する。草本のよう見えるが冬期は落葉する木本の多年生で、つるで他の木などに絡まり延びて行く。本邦では本州、四国、九州、その他朝鮮半島、中国などの温帯に自生する。雌雄異株。全体に毛はなく、葉には長い柄があり直径7〜10cmほどの大きさの葉は、葉縁がごく浅く5〜7裂し、5角形〜7角形の形に見える。
葉の裏面は多少白っぽく、葉柄が葉の中央近く盾状に着くのが特徴。花は長い柄を持ち5〜6月頃、小形の淡緑色の花を咲かせる。花のあと実がなり黒紫に熟す。
本種の根をボウイ(防已)と称し中国では民間薬として利尿に用いる。しかし全体にイソキノリンアルカロイド、ダウリシンを含み有毒であることから、日本では用いない。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
   ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
   ・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
   ・原色和漢薬図鑑 上 難波恒雄著  (保育社)
   ・植物分類表 大場英章 編著  (アボック社)・

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