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シラン(紫蘭)

商品写真
上:山之辺の道 花は横向きに咲
下:東京都薬用植物園 シロバナシラン

シラン(紫蘭) Bletilla  striata  Reichenbach fil.
  単子葉植物 Monocots
   キジカクシ目(クサスギカズラ目)Asparagales
    ラン科Orchidaceae シラン属Bletilla  

生薬名  :ビャクキュウ(白及)
利用部分 :球茎(塊茎)
利用   :民間薬 
名前の由来:花の色、紫色の蘭ということからの名。
      生薬名のビャクキュウ(白及)は球茎が特に白いため名づけられた。

ラン科の中では特に栽培しやすく、放置していてもよく育ち紫色の花が美しいので、鑑賞用として庭などに植えられる、私たちに馴染み深い蘭。放任栽培され一般的によくみかける。花期は春4〜5月頃。白い花もありシロバナシランという。
地中浅くに、平たい球茎を数個連ね、ここから太い根を多く出す。この球茎(鱗茎)から根を取り除き、熱湯でゆでて乾燥させたものが生薬のビャクキュウ(白及)。

白及には粘液質、苦味質が多く、皮膚や粘膜を保護する作用がある。ただれや腫れた部位で有害刺激を遮断し、自然治癒を容易にするなど止血、収斂薬として用いられる。
白及の粘液質は糊料として接着剤としても用いられる。


シロバナシラン(白花紫蘭) Bletilla  striata forma gebina Owhi

学名のゲビネgebineはエビネがなまったものとの事、エビネと混同していたためらしい
    
    シロバナシラン東京薬用
Photo:小石川植物園
シロバナシランの唇弁に淡いピンク色がかかり美しい。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・野草の名前 春 高橋勝雄著 (山と渓谷社)

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