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セッコク(石斛)

商品写真
上:大阪市立長居植物園
中･下：国東半島　成仏寺　子安大師の台座に着生するセッコク

セッコク(石斛)Dendrobium moniliforme　Schwartz　
　　単子葉植物　Monocots
　　　キジカクシ目（クサスギカズラ目）Asparagales
　　　　　ラン科　Orchidaceae　セッコク属（デンドロビウム属）Dendrobium
　
　別名：長生蘭

　　　
利用部分　：茎　葉
利用　　　：薬用、園芸用（東洋ラン）
名前の由来：中国名、石斛の読みから

セッコクは主に山地の苔むした古木や岩上に着生する着生ラン。本州から沖縄、朝鮮半島、中国に分布する。洋ランの中でデンドロビウムと呼ばれているものの一種で、デンドロビウムを全体に小型にした感じ。
清楚で、野趣に富むランとして愛好家も多い。
デンドロビウム属は熱帯アジアが分布の中心で、南はオーストラリアまで分布が広がっている。
日本は分布の端、北限に当たる。

中国最古の本草書「神農本草経」にも収載されている程、古くから薬用に用いられてきた。
日本にも古くから紹介され、平安時代に編纂の「本草和名」には記載があり程で、当時から薬用にされてきたことが分かる。中国でいうセッコクは同属のホンセッコDendrobium　officinale K.Kimura et Migoを指しニンジンに匹敵する強壮薬とされている。滋養強壮、口渇、病後の虚熱に用いられる。

含有成分は粘液、デンプン、デンドロビン、ジパンチン、シフニンなどのアルカロイドが知られている。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・日本の野生植物　�機　癖針渕辧�
　　・野草の名前　春　高橋勝雄　（山と渓谷社）

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