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レモングラス(lemon grass)

商品写真
Photo:武田薬品 京都薬用植物園

レモングラス(lemon grass)Cymbopogon citratus Stapf
  単子葉植物 Monocots >ツユクサ群 Commelinids
   イネ目 Poales
     イネ科 Poaceae( Gramineae) オガルカヤ属 Cymbopogon

  別名:レモンガヤ

    レモングラス油製造原料


利用部分 :葉、茎
利用   :香料 料理、ハーブティ
名前の由来:葉を軽く揉むとレモンのような香りがすることから。
      citratusは citrusレモンのようなの言葉から。

インド原産。マレー半島、マダカスカル、ブラジルなどで栽培される。レモングラス油を採取し香料にする。
わが国のススキに似た細い長い葉で 草丈は1mを超える。熱帯地方では7月頃、開花するが温帯地域の気候では殆ど開花しない。
レモングラスが属するオガルカヤ(雄苅萱)の仲間には、ゲラニオール、シトロネロールを含んだ植物が多く香料の原料に利用される。オガルカヤも野生種ではあるがかすかに香水の香りがする。

レモングラスはレモンと同じシトラールという芳香成分を多くふくんでいるので、葉や茎を水蒸気蒸留法してレモングラス油を採り香水、食品や飲料の香料として利用される。
アジア料理、タイ料理のスープ・トムヤムクンなどの料理やカレーの香り付けに用いられたりするなど東南アジアではよく使われるハーブ。料理には葉の根元の少し太くなっている部分を、そのまま生か乾燥して利用する。

葉を5cmほどにカットし、熱湯を注いで飲むハーブティは、レモンの香りがし美味しい上に、消化不良や貧血、脳血栓の予防に効果がある。
爽やかな香りはリラックス効果や、疲労回復効果があるので、ポプリにしたり、入浴剤として利用しても良い。

家庭に1株植えておくと重宝する。栽培には秋には根元を10cmほど残し刈り取る。耐寒性はないので、暖地ではそのままでも良いが、寒冷地では屋内での越冬が望ましい。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
  ・ヤマケイポケットガイド4 ハーブ 亀田龍吉著 (山と渓谷社)
  ・暮らしに役立つハーブ手帖   (武蔵ブックス)
  ・植物分類表 大場英章 編著  (アボック社)
  ・食材図典  (小学館)

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