ノコギリパルメット Serenoa repens
　　単子葉植物　Monocots ＞ツユクサ群 Commelinids
　　　ヤシ目 Arecales
　　　　　　ヤシ科 Arecaceae (Palmae) ノコギリパルメット属 Serenoa

　　英名：saw palmetto　別名：ノコギリヤシ

利用部分　：果実
利用　　　：サプリメント
名前の由来：palmetto"とは、本種のような扇形の葉をもつヤシの意味。
　　　　　　属名はアメリカ人植物学者 Sereno Watsonに因む名。
　　 　　　　葉柄は細かく鋭い棘で覆われノコギリのような感じから、ノコギリの名が付く。

北アメリカ大陸の南部からメキシコにかけて自生しているヤシ科の植物。高さ１〜２ｍとヤシ科にしては樹高が低い。
大きな葉からは繊維が採れ、屋根を葺くのに用いられる。夏、クリーム色の小さな花を咲かせ、花が終わった秋〜冬にかけてオリーブの実ぐらいの液果が実る。熟すると赤くなる。

北アメリカにすむ先住民たちは、伝統的にこの果実を食べてきた。彼らとってにノコギリパルメットの液果は、食欲を刺激し、消化吸収を助ける健康食品の１つであった。筋肉、気力、体力を増強させ生殖器にまで良い影響を及ぼすをことを、経験的に知っていた。

前立腺肥大に伴う排尿障害の利尿薬として、また滋養強壮が期待できる。女性生殖器に対しても有効で、機能的障害に伴う生理痛の緩和、女性の機能的不妊症や母乳の分泌増加にも効果的で使用される。
液果は去痰作用があり、風邪、上気道炎、気管支炎、喘息に対しても古くから使用されている。日本ではサプリメント、健康食品であるが欧州では正式に医薬品として許可されている国もある。

成分
　緑色精油、不揮発性油、ステロイドサポニン、タンニン、

おもな利用法
　生殖器の疾患、泌尿器系疾患　排尿障害、風邪などの呼吸器疾患に

参考文献
　　・ハーブ大全　リチャーヂ・メイビ著　日本語版監修　難波恒雄　(小学館)