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サトイモ科
コンニャク(蒟蒻、菎蒻)
上・中・下:東京都薬用植物園 コンニャクの花
下:日本新薬山科植物資料館コンニャクの葉
コンニャク(蒟蒻、菎蒻)
Amorphophallus konjac
K. Koch
単子葉植物
Monocots
オモダカ目
Alismatales
サトイモ科
Araceae
コンニャク属
Amorphophallus
英名(象の足)elephant foot、devil's tongue
利用部位
:球茎
利用
:食用コンニャクの製造原料
名前の由来
:中国名、「蒟蒻」をそのまま音読みに
インドシナ半島が原産地、サトイモ科の多年生植物。私たちが日常食べているコンニャクはコンニャクの地下の球茎(コンニャクイモ)を加工して作られる。
コンニャクの地上部はちょっと変った形態をとる。
春、球茎の頂きから“まだら模様”の葉柄(一見すると茎のようにみえるが)が出て、40〜70cm程立ち上がり先端部は3裂し更に枝分かれし羽状に小葉をつける。地上部全体が1枚の葉で出来ている。地下部のイモは茎に栄養が蓄えられたもので球茎という。
日本への伝来は明らかではないが、平安時代には書物に記述があることから古い時代に大陸から仏教の伝来とともに導入され、仏教の普及にともない精進料理として広まったと考えられている。
食物繊維が豊富で低カロリー、カリウム、カルシウムに富む健康食品として高血圧、脂質異常症(高脂血症)など現代人の生活習慣病の予防改善に有効であるとして注目されている。
コンニャク栽培は手間がかかり収穫まで3〜4年かかる。一番、最初はキゴ(生子)と呼ばれる種芋を春に植えつける。秋成長した葉茎が枯れる頃、掘り起こし15℃以下にならないようにして冬場貯蔵する。翌年の春、この1年玉を植え付け茎葉を茂らす。同じことを3年目4年目と繰り返しやっと収穫できる。(出ている芽を折らないよう注意する。)
花は5年ほどしたコンニャク玉からでないと咲かない。春、地下の球茎から円柱状の花茎を伸ばし先端に赤紫の仏炎苞に包まれた肉穂花序を付ける。肉穂花序の先端は棍棒状の附属体で、仏炎苞に包まれた部分の上部に雄花(黄色の粒々が上方の雄花群)、下部に雌花(仏炎苞に包まれ見えていない。)を密生させる。咲く時期には茎葉は茂らない。ラッパ状の赤紫の仏炎苞花を上向きに咲かせる独特の姿と特異な臭いは、他の花にはない特徴だ。花が咲くと地上部は枯れる。花の匂いは悪い。独特の悪臭はハエなどに、受粉を媒介させるためといわれている。
収穫した球茎は薄く切り、乾燥させ粉砕し粉にする。これが荒粉で此れを精製しマンナン粒を含む精粉を造り、水を加えて練り石灰などのアルカリ液を加えると固まる。マンナンが石灰中のカルシウムイオンにより凝固することによる。コンニャクのプリプリした独特の食感はグルコマンナンという多糖類の一種による。グルコナンマンはグルコースとマンノースが重合したものでヒトの消化管では殆ど消化されないため低カロリー食品であると同時に、豊富な食物繊維から腸内環境を整えてくれる。昔の人がコンニャクのことを「砂下ろし」といったのも良くこの有効性を表現している。現代風な表現をすればコンニャクはまさに、デトックス&メタボ防止の食品だと言える。
コンニャクの球茎(コンニャクイモ)
秋にイモを掘りあげて貯蔵する。芽を折らないように注意する。翌春、消毒をかねて石灰をまぶし植えつける。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・花と樹の事典 木村二郎(柏書房)
・食材事典 廣田孝子監修 (学研)
・食材図典(小学館)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
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アオキ科
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キョウチクトウ科
ナス科
ヒルガオ科
モクセイ科
イワタバコ科
キツネノマゴ科
ゴマ科
クマツヅラ科
ノウゼンカズラ科
シソ科
ハマウツボ科
オオバコ科
ハナイカダ科
モチノキ科
ウコギ科
セリ科
トベラ科
レンプクソウ科
スイカズラ科
キキョウ科
ミツガシワ科
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単子葉植物 Monocots
オモダカ目 Alismatales
サトイモ科 Araceae コンニャク属 Amorphophallus
英名(象の足)elephant foot、devil's tongue
利用部位 :球茎
利用 :食用コンニャクの製造原料
名前の由来:中国名、「蒟蒻」をそのまま音読みに
インドシナ半島が原産地、サトイモ科の多年生植物。私たちが日常食べているコンニャクはコンニャクの地下の球茎(コンニャクイモ)を加工して作られる。
コンニャクの地上部はちょっと変った形態をとる。
春、球茎の頂きから“まだら模様”の葉柄(一見すると茎のようにみえるが)が出て、40〜70cm程立ち上がり先端部は3裂し更に枝分かれし羽状に小葉をつける。地上部全体が1枚の葉で出来ている。地下部のイモは茎に栄養が蓄えられたもので球茎という。
日本への伝来は明らかではないが、平安時代には書物に記述があることから古い時代に大陸から仏教の伝来とともに導入され、仏教の普及にともない精進料理として広まったと考えられている。
食物繊維が豊富で低カロリー、カリウム、カルシウムに富む健康食品として高血圧、脂質異常症(高脂血症)など現代人の生活習慣病の予防改善に有効であるとして注目されている。
コンニャク栽培は手間がかかり収穫まで3〜4年かかる。一番、最初はキゴ(生子)と呼ばれる種芋を春に植えつける。秋成長した葉茎が枯れる頃、掘り起こし15℃以下にならないようにして冬場貯蔵する。翌年の春、この1年玉を植え付け茎葉を茂らす。同じことを3年目4年目と繰り返しやっと収穫できる。(出ている芽を折らないよう注意する。)
花は5年ほどしたコンニャク玉からでないと咲かない。春、地下の球茎から円柱状の花茎を伸ばし先端に赤紫の仏炎苞に包まれた肉穂花序を付ける。肉穂花序の先端は棍棒状の附属体で、仏炎苞に包まれた部分の上部に雄花(黄色の粒々が上方の雄花群)、下部に雌花(仏炎苞に包まれ見えていない。)を密生させる。咲く時期には茎葉は茂らない。ラッパ状の赤紫の仏炎苞花を上向きに咲かせる独特の姿と特異な臭いは、他の花にはない特徴だ。花が咲くと地上部は枯れる。花の匂いは悪い。独特の悪臭はハエなどに、受粉を媒介させるためといわれている。
収穫した球茎は薄く切り、乾燥させ粉砕し粉にする。これが荒粉で此れを精製しマンナン粒を含む精粉を造り、水を加えて練り石灰などのアルカリ液を加えると固まる。マンナンが石灰中のカルシウムイオンにより凝固することによる。コンニャクのプリプリした独特の食感はグルコマンナンという多糖類の一種による。グルコナンマンはグルコースとマンノースが重合したものでヒトの消化管では殆ど消化されないため低カロリー食品であると同時に、豊富な食物繊維から腸内環境を整えてくれる。昔の人がコンニャクのことを「砂下ろし」といったのも良くこの有効性を表現している。現代風な表現をすればコンニャクはまさに、デトックス&メタボ防止の食品だと言える。
コンニャクの球茎(コンニャクイモ)
秋にイモを掘りあげて貯蔵する。芽を折らないように注意する。翌春、消毒をかねて石灰をまぶし植えつける。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・花と樹の事典 木村二郎(柏書房)
・食材事典 廣田孝子監修 (学研)
・食材図典(小学館)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)