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オモダカ(面高)

商品写真
上:武田薬品 京都薬用植物園 オモダカの花 背景はオオオニバス
下:大阪市立大学附属植物園

オモダカ(面高)Sagittaria trifolia Linne
  単子葉植物 Monocots
   オモダカ目 Alismatales
     オモダカ科 Alismataceae オモダカ属 Sagittaria

名前の由来:矢じり形の葉の上部を人の面に見立て、水面より高い位置にあるので”面高”の名に。

水田や沼などの湿地に自生する多年草で、日本各地に分布する。葉は矢じり形3〜7本の平行脈がある。葉基部の側片の先端は鋭く尖り矢じりを連想させる。
花は直径2,5cmの白色の3弁花で、1節に3個づつ輪生して咲き朝開き夕方にはしぼむ1日花。花茎の上部に雄花が、下部に雌花が付く。
雄花は3弁花の中心に雄しべが沢山集まって付き黄色く見える。雌花は3弁花の中心に心皮が集まり緑色の球形になっている。花弁の中心部の色で雄花、雌花の区別が出来る。

  オモダカの花拡大 上部が雄花、下部が雌花
     オモダカ花拡大

オモダカの変種に中国原産のクワイがある。クワイは水田で栽培され、ほふく茎の先端に出来る淡藍色の塊茎を食用にする。
クワイはめでたい縁起物としてお正月の御節に利用される。


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・野草の名前 秋冬 高橋勝雄 解説(山と渓谷社)
  ・花と樹の事典 木村陽二郎 柏書房

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