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イワオウギ（岩黄耆）

商品写真
上：南アルプス　北岳　紫色の花はタカネグンナイフウロ
中・下：白馬五竜高山植物園

イワオウギ（岩黄耆） Hedysarum iwawogi　Hara　
真正双子葉植物 Eudicots＞中核真正双子葉植物 Core Eudicots＞バラ類 Rosids＞マメ群 Fabids
　　　マメ目 Fabales
　　　　　マメ科 Fabaceae（Leguminosae）　イワオオギ属 Hedysarum

別名：タテヤマオウギ（立山黄耆）

生薬名　　：ワオウギ（和黄耆）
利用部分　：根
利用　　　：オウギの代用に(現在は用いない）
名前の由来：岩場に自生することと、黄耆と区別するための名
　　　　　　タテヤマオウギは立山に近い人たちの通称名。

北海道、中部以北に分布、高山の砂礫地、岩場、草原に自生する。本州では高山植物的存在。
風あたりの強い岩場でも生え、木質化した太い根を持つ。
ゲンゲ特有の葉の形をしていて、小葉は６〜１１対位の対生。花弁が上より下の方が長い２ｃｍほどの淡黄色蝶形の花が同じ方向に向いて咲く。花の後、くびれのある豆果がなるのが特長。
同じマメ科ではあるが、ゲンゲ属の仲間の根はオウギ（黄耆）の名で薬用にする。
本種イワオウギの根はかってワオウギ（和黄耆）としてオウギの代用にされたこともあった。しかし現在は高山植物でもあるので、市場に流通していない。観賞用のみ。

―北岳―
山梨県にあり南アルプスを代表する山。標高３１９２m、富士山に次いで日本で2番目に高い山。富士山が砂礫が多く、5合目以降は植生が乏しいのに対照的に、頂上付近まで豊かな植生が広がる。高山植物の種類の多さには定評があり、北岳にしか自生しないキタダケソウなど固有種も多い。ＪＲ甲府駅からバスの便がある。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・第１５改正　日本薬局方解説書　（広川書店）
　　・山渓名前図鑑　野草の名前　夏　高橋勝雄著　（山と渓谷社）
　　・高山の花　永田芳男（山と渓谷社）
　　・日本の野生植物　草本�供　癖針渕辧�

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