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マメ科
カンゾウ(甘草)/スペインカンゾウ
上・中・下:大阪薬科大学薬用植物園 スペインカンゾウの花
下:大阪薬科大学薬用植物園 莢果
カンゾウ(甘草)
スペインカンゾウ(スペイン甘草)
Glycyrrhiza glabra
Linne
真正双子葉植物
Eudicots
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Rosids
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Fabids
マメ目
Fabales
マメ科
Fabaceae
(
Leguminosae
)カンゾウ属
Glycyrrhiza
グリチルリチン製造原料植物
生薬名
:
カンゾウ(甘草)
利用部位
:根、ストロン
利用
:日本薬局方生薬 漢方処方用薬、カンゾウ末、カンドウエキス製造原料、
グリチルリチン酸製造原料、甘味料
名前の由来
:根が甘い草から。
カンゾウの属名Glycyrrhizaはギリシャ語のGlykrys(甘い)rhiza(根)に由来。
種小名glabraはラテン語で「無毛の、滑らかな」の意味。他のカンゾウ属の種子の莢
には軟毛が生えているのに対しスペインカンゾウは無毛に由来する。
淡い紫色の花を咲かせるマメ科の多年草。
日本薬局方ではGlycyrrhiza uralensis Fischer(ウラルカンゾウ) とGlycyrrhiza glabra Linne(スペインカンゾウ)の根やストロン(走根)をカンゾウ(甘草)と定めている。
スペインカンゾウは中国新疆からソビエト南部、イラン、トルコを経てスペインにいたる広い範囲に自生が広がっている。草丈は1〜1、5m。葉は羽状複葉で互生。小葉は9〜17枚、スペインカンゾウ、ウラルカンゾウ両者の葉はどちらも羽状複葉だがスペインカンゾウの方が
小葉は細長い楕円形。葉の縁は滑らかなのに対し、ウラルカンゾウの小葉は幅が広く葉の縁は波立つように湾曲する
。5〜6月に淡い紫色、蝶形の花を咲かせる。両者とも総状花序だがウラルカンゾウの花が固まって密集しているのに対し、
スペインカンゾウは蝶形の花が固まらずに花序に縦に並んで長くつく
。したがって花のあとの莢もマメ科に特有の莢が並んで付く。莢の先端に細く鋭い棘がある。ウラルカンゾウは線状長球形、湾曲して固まる。表面は短棘で覆われているなど外見上の違いがある。
カンゾウは、漢方処方の4分の3には配合されるなど漢方の要薬になっているだけでなく、欧米でも医療用医薬品及び甘味料、矯味料として用いられるなど極めて需要が高い。医療用では鎮咳、去痰、咽頭痛、胃潰瘍、急性・慢性胃炎、胃腸機能の調整、(便秘、下痢など)、じんま疹、薬疹 湿疹、皮膚瘙痒症など幅広くもちいられる。配合される漢方処方や成分はウラルカンゾウと同じ。
医薬品のみならず、醤油などの食品や菓子、タバコの甘味料、矯味料としても多量に用いられる。
ウラルカンゾウ(ウラル甘草)Glycyrrhiza uralensis Fischer
Photo:武田薬品 京都薬用植物園 ウラルカンゾウの花。
総状花序に先が淡い紫色、蝶形の花を固まって密集させて咲く。
Photo:武田薬品 京都薬用植物園
ウラルカンゾウの波立つ葉の様子と、花後の莢果。ねじれ湾曲し短い棘で覆われる。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・日本薬草全書 水野瑞夫、田中俊弘共著(新日本法規出版)
・植物はなぜ薬をつくるのか 斉藤和季(文春新書)
・原色和漢薬図鑑 難波恒雄著 (保育社)
・製薬会社インタビューフォ−ム
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マメ目Fabales
マメ科Fabaceae (Leguminosae)カンゾウ属 Glycyrrhiza
グリチルリチン製造原料植物
生薬名 :カンゾウ(甘草)
利用部位 :根、ストロン
利用 :日本薬局方生薬 漢方処方用薬、カンゾウ末、カンドウエキス製造原料、
グリチルリチン酸製造原料、甘味料
名前の由来:根が甘い草から。
カンゾウの属名Glycyrrhizaはギリシャ語のGlykrys(甘い)rhiza(根)に由来。
種小名glabraはラテン語で「無毛の、滑らかな」の意味。他のカンゾウ属の種子の莢
には軟毛が生えているのに対しスペインカンゾウは無毛に由来する。
淡い紫色の花を咲かせるマメ科の多年草。
日本薬局方ではGlycyrrhiza uralensis Fischer(ウラルカンゾウ) とGlycyrrhiza glabra Linne(スペインカンゾウ)の根やストロン(走根)をカンゾウ(甘草)と定めている。
スペインカンゾウは中国新疆からソビエト南部、イラン、トルコを経てスペインにいたる広い範囲に自生が広がっている。草丈は1〜1、5m。葉は羽状複葉で互生。小葉は9〜17枚、スペインカンゾウ、ウラルカンゾウ両者の葉はどちらも羽状複葉だがスペインカンゾウの方が小葉は細長い楕円形。葉の縁は滑らかなのに対し、ウラルカンゾウの小葉は幅が広く葉の縁は波立つように湾曲する。5〜6月に淡い紫色、蝶形の花を咲かせる。両者とも総状花序だがウラルカンゾウの花が固まって密集しているのに対し、スペインカンゾウは蝶形の花が固まらずに花序に縦に並んで長くつく。したがって花のあとの莢もマメ科に特有の莢が並んで付く。莢の先端に細く鋭い棘がある。ウラルカンゾウは線状長球形、湾曲して固まる。表面は短棘で覆われているなど外見上の違いがある。
カンゾウは、漢方処方の4分の3には配合されるなど漢方の要薬になっているだけでなく、欧米でも医療用医薬品及び甘味料、矯味料として用いられるなど極めて需要が高い。医療用では鎮咳、去痰、咽頭痛、胃潰瘍、急性・慢性胃炎、胃腸機能の調整、(便秘、下痢など)、じんま疹、薬疹 湿疹、皮膚瘙痒症など幅広くもちいられる。配合される漢方処方や成分はウラルカンゾウと同じ。
医薬品のみならず、醤油などの食品や菓子、タバコの甘味料、矯味料としても多量に用いられる。
ウラルカンゾウ(ウラル甘草)Glycyrrhiza uralensis Fischer
Photo:武田薬品 京都薬用植物園 ウラルカンゾウの花。
総状花序に先が淡い紫色、蝶形の花を固まって密集させて咲く。
Photo:武田薬品 京都薬用植物園
ウラルカンゾウの波立つ葉の様子と、花後の莢果。ねじれ湾曲し短い棘で覆われる。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・日本薬草全書 水野瑞夫、田中俊弘共著(新日本法規出版)
・植物はなぜ薬をつくるのか 斉藤和季(文春新書)
・原色和漢薬図鑑 難波恒雄著 (保育社)
・製薬会社インタビューフォ−ム