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Fabids
マメ目
Fabales
マメ科
Fabaceae(Leguminosae)
ネムノキ属
Albizia
別名:コウカ(合歓)
生薬名
:
ゴウカンヒ(合歓皮)
利用部位
:樹皮
利用
:民間薬
名前の由来
:葉が夜になると閉じることから。閉じてしまう様子を眠るに例えたもの。
ネムノキは高さ6〜9mになり、枝を傘状に広げ、葉は2回羽状複葉。暗くなるころ相対する小葉が合わさって閉じる睡眠運動をする。
花の開花は6〜7月、葉とは対照的に夕方咲きはじめる。淡紅色の花が10〜20個、頭状に集まって咲く。
柔らかい刷毛のように見えるネムの花は長さ3〜4cmの雄しべで、先端が淡紅色、根元が白のぼかしになっている。花弁は発達せず1cmにもならず目立たない。
夏の花は一般に濃い色彩が多いが、ネムの花は淡くやさしい花だ。
その楚々とした憂いを帯びた花を奥の細道を旅した俳人「松尾芭蕉」は「象潟や 雨に西施が ねぶの花」と詠み、中国春秋時代の悲運の美女西施にネムの花を重ねている。
およそマメ科の花には見えないが花の後、長さ10〜15cmのサヤができ、マメ科だという事が実感できる。
サヤは10〜12月に褐色に熟し、下側の線に沿って裂開し種を飛ばす。
根はマメ科植物特有の根粒菌を持っているので川岸や原野、やや乾いた尾根筋や痩せた土地などの荒地でもよく育つ。そのため痩せ地や乾燥した砂地の保安林等には有用な植栽樹種となっている。
材はキメが荒く、軟らかく粘り強いので、かつては屋根板や鎌などの農具の柄、箱類、桶の材などに汎用されたとの事。
樹皮はタンニンを含んでいることから民間薬では打ち身に良いとされ、湿布薬や浴湯料として用いられる。また、強壮、利尿、鎮痛 駆虫にも効果があるとされている。
主な成分
・タンニン
・フラボノイド:クエルシトリン
・ビタミンC(若葉に) など
―象潟(きさがた)―
象潟は秋田県にかほ市、象潟地区の地形。かつては海のような潟湖でおおくの島々が点在する風光明媚な土地だった。現在は1804年に起きた象潟地震で海底が隆起し陸地化し、かつて、松尾芭蕉がおとずれ“
おもかげ松島にかよいて、又異なり、松島は笑うが如く象潟はうらむがごとし“
、と奥の細道に記した頃の面影は無く、自然の猛威の前に一変した風景になってしまっている。しかし田園の中の方々にこんもりと松が茂った岡が点在する。その数100は超え、かつての島々だった所が現在も大切に保全されている。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・原色和漢薬図鑑 難波恒雄 著 (保育社)
・日本の樹木 (山と渓谷社)
・日本薬草全書 (新日本法規)
・薬になる花 田中孝治 (朝日新聞社)
・万葉の植物 松田修著(保育社)
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マメ目 Fabales
マメ科 Fabaceae(Leguminosae) ネムノキ属 Albizia
別名:コウカ(合歓)
生薬名 :ゴウカンヒ(合歓皮)
利用部位 :樹皮
利用 :民間薬
名前の由来:葉が夜になると閉じることから。閉じてしまう様子を眠るに例えたもの。
ネムノキは高さ6〜9mになり、枝を傘状に広げ、葉は2回羽状複葉。暗くなるころ相対する小葉が合わさって閉じる睡眠運動をする。
花の開花は6〜7月、葉とは対照的に夕方咲きはじめる。淡紅色の花が10〜20個、頭状に集まって咲く。
柔らかい刷毛のように見えるネムの花は長さ3〜4cmの雄しべで、先端が淡紅色、根元が白のぼかしになっている。花弁は発達せず1cmにもならず目立たない。
夏の花は一般に濃い色彩が多いが、ネムの花は淡くやさしい花だ。その楚々とした憂いを帯びた花を奥の細道を旅した俳人「松尾芭蕉」は「象潟や 雨に西施が ねぶの花」と詠み、中国春秋時代の悲運の美女西施にネムの花を重ねている。
およそマメ科の花には見えないが花の後、長さ10〜15cmのサヤができ、マメ科だという事が実感できる。
サヤは10〜12月に褐色に熟し、下側の線に沿って裂開し種を飛ばす。
根はマメ科植物特有の根粒菌を持っているので川岸や原野、やや乾いた尾根筋や痩せた土地などの荒地でもよく育つ。そのため痩せ地や乾燥した砂地の保安林等には有用な植栽樹種となっている。
材はキメが荒く、軟らかく粘り強いので、かつては屋根板や鎌などの農具の柄、箱類、桶の材などに汎用されたとの事。
樹皮はタンニンを含んでいることから民間薬では打ち身に良いとされ、湿布薬や浴湯料として用いられる。また、強壮、利尿、鎮痛 駆虫にも効果があるとされている。
主な成分
・タンニン
・フラボノイド:クエルシトリン
・ビタミンC(若葉に) など
―象潟(きさがた)―
象潟は秋田県にかほ市、象潟地区の地形。かつては海のような潟湖でおおくの島々が点在する風光明媚な土地だった。現在は1804年に起きた象潟地震で海底が隆起し陸地化し、かつて、松尾芭蕉がおとずれ“おもかげ松島にかよいて、又異なり、松島は笑うが如く象潟はうらむがごとし“、と奥の細道に記した頃の面影は無く、自然の猛威の前に一変した風景になってしまっている。しかし田園の中の方々にこんもりと松が茂った岡が点在する。その数100は超え、かつての島々だった所が現在も大切に保全されている。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・原色和漢薬図鑑 難波恒雄 著 (保育社)
・日本の樹木 (山と渓谷社)
・日本薬草全書 (新日本法規)
・薬になる花 田中孝治 (朝日新聞社)
・万葉の植物 松田修著(保育社)