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ギンネム(銀合歓)

商品写真
上・下:石垣島 ギンネムの花と莢

ギンネム(銀合歓)Leucaena leucocephala de Wit
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>バラ類Rosids>マメ群Fabids
  マメ目 Fabales
     マメ科 Fabaceae(Leguminosae)ギンゴウカン属 Leucaena
 
別名:ギンゴウカン(銀合歓)

利用部分 :茎、葉
利用   :健康食品、「ギンネム茶」
名前の由来:葉形も花の様子もネムノキに似ていて花色が白色で あることから

熱帯アメリカ原産の常緑樹。世界中の熱帯・亜熱帯のアルカリ土壌地帯に繁茂するマメ科の小高木植物。高さ9mほどにも成長する
オジギソウやネムノキと同じ仲間。葉の形も両種と同じ2回羽状複葉。裏面は銀白色をしている。
花の形はオジギソウの形態に似て、耳かきの先のタンポンそっくりの球形をした頭状花。球形についた花から白い糸状の長い雄しべが集まって鮮やかな花を形成する。花弁は殆ど目だたない。
花の後、細長く扁平な豆果が実る。熟すると莢は茶色になり、はじけて中の種子を飛ばす。

もともと畑の緑肥用や燃料用の薪用に沖縄や小笠原に導入されたものだが、マメ科植物特有の旺盛な生命力で、野生化し、繁茂して群落を作っているところもある。そのたくましさは在来種を凌駕し問題視されている。

若葉や芽にミモシン (mimosine) という有毒アミノ酸を含有しているのでそのままでは用いられない。現在沖縄県下では、ミモシンを醗酵過程で除去する技術が開発され、食物繊維、タンパク質やカルシウム、カリウム、鉄などのミネラル類が豊富に含まれていることから、健康飲用として利用が近年脚光を浴びている。
沖縄のお土産に健康茶「発酵ギンネム茶」が市販され、生活習慣病などの予防に効果があるとされている。


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・山渓カラー名鑑 日本の樹木 (山と渓谷社)

(コメント)
血糖値の上昇を抑えるサプリメントとして人気のギムネマと1字違いのギムネム。こちらはマメ科のネムの木に似た植物。もともと本邦には自生していなかったのが戦後、荒廃した沖縄の山野の緑化のため植えられた帰化植物。花は白で球形耳かきの反対の梵天に似ていた。
石垣島を訪れた際、荒地や道路わき等いたるところで見かけた。珍しい木だと思った。


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