シロモジ(白文字）

商品写真
上･中：赤沢自然休養林　シロモジの葉　
下･下：山門水源の森　シロモジの未熟な実と葉裏

シロモジ(白文字）Lindera triloba (Sieb. et Zucc.) Blume
　被子植物 Angiosperms
　　　被子植物基底群　Basal Angiosperms　＞ モクレン類 Magnoliids
　　　　クスノキ目 Laurales
　　　　　クスノキ科 Lauraceae　 クロモジ属 Lindera

生薬名　　：シロモジ(白文字）
利用部位　：�ー鏤辧´∈燹　�
利用　　　：�．轡蹈皀弧�採取　�⊃澱此‐鷓�
名前の由来：樹皮が灰褐色であることから、クロモジに対しての名

長野、静岡以西の本州、四国、九州、朝鮮半島、中国中部に分布する。鹿児島県大隅半島が南限。高さ４〜６ｍ程になる落葉低木。幹は叢生（むらがって生え）し、小枝は細い。

葉は長さが６〜１２ｃｍ、３角状の葉は３裂まれに５裂し一見モミジの仲間の葉のように見えるが、葉の裂片の分かれ目は丸くえぐれ、丁度パンチで丸く孔を開けたように見えるのが特徴。３本の葉脈がみられる。クロモジの長楕円形の葉とは全く異なる。花は４月はじめに葉が芽吹く前に淡い黄色の３〜５個の花が固まって咲く。雌雄異株。球形の実がなり、秋、黄緑色に熟して裂ける。

熟した果実の種子を絞ると油がとれ、昔はシロモジ油といって灯油などの燃料に使っていた。クロモジほどではないが、似た良い香りもする。

材は強いので杖などの用材に利用される。宮崎県椎葉地方や熊本県球磨地方ではシロモジのことを「ツエギ（杖木）」と呼んでいる。秋、黄色く紅葉する(クロモジも同じ)ので美しく日本庭園などの庭木に利用される。

ー赤沢自然休養林 長野県木曽郡上松町　ー
木曾郡上松町の南西部に位置し、ヒノキを初めとする木曾５木の針葉樹林帯が広がるの国有林。
江戸時代は尾張藩の統治下にあり、明治時代は御料林と伊勢神宮の造営用備林に、戦後から現在は国有林に指定され保護されている。木曽の山林で活躍した森林鉄道も保存され運行されている。

ー山門水源の森 滋賀県木之本　ー
日本海と琵琶湖に挟まれた環境から、寒地性のブナ林と暖地性アカガシの森の多様な植物が共存する地形になっている。
かつてはアカガシ等を伐採し炭焼きをおこない、土地の大切な産業の山であったが、薪炭の需要が無くなって以来、放置され省みられなくなっていた。山と山の間の低地には水が溜まり広大な湿原を形成し、多くの湿地性の植物が自生している。湿原は説明文によると４万年の歴史があるそうだ。現在は滋賀県が県有林化し、保護活動が行われている。
　
参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・日本の樹木（山と渓谷社）
　　・日本の野生植物　木本�機　癖針渕辧�


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