ハマビワ（浜枇杷）

商品写真
上：山口県笠山　葉は革質で肉厚、裏面は茶色い綿毛が密集。
下：京都府立植物園　ハマビワの実

ハマビワ（浜枇杷））Litsea japonica　Juss
被子植物 Angiosperms
　　被子植物基底群 Basal Angiosperms　＞ モクレン類 Magnoliids
　　　クスノキ目 Laurales
　　　　　クスノキ科 Lauraceae　ハマビワ属 Litsea 　

利用部分　：�ー�木　�∈�
利用　　　：�）鰭�、防潮樹　�⊃澱�
名前の由来：海岸近くに自生し、葉がバラ科ンビワに似るので。

ハマビワ属は、アフリカ、ヨーロッパを除いた熱帯及び亜熱帯アジア地方に、４００種程があり、少数がアメリカ、オーストラリアに分布する。
日本には４種が野生する。ハマビワ、バリバリノキ、カゴノキ、アオモジの４種。
元々が南方系の植物で、太平洋側では高知県、日本海側では山口県、福井県若狭までが北限。海岸近くに自生し、防風、防潮樹として役立っている。イソシバ　イソビワ、イソマテジイなどの方言があるのも肯ける。樹高は７ｍ程にもなる常緑の高木だが、海岸の近くでは海の強い風であまり高くならない。

山口県笠山ではハマビワがハマヒサカキ、ヤブツバキなど葉肉が厚く樹高の低い海岸性植物とともに密集して自生していて、海岸性特有の植生を見ることができる。

葉は狭い長楕円形、葉肉は厚く、縁は裏側に反り返る。葉柄や葉裏は褐色の綿毛が密集する。ビワの葉に似ているのでビワの名が付いているが、バラ科のビワとはまったく異なる。雌雄異株で１０月頃、その年に延びた短い枝先に1〜４個の小さい花が集まって咲く。花の後の実はクスノキ科らしく最初青く、後、黒くなりビワに似ていない。ビワと違い食べれない。
ビワの名の付くのに３種類あり他にクワ科のイヌビワがある。イチジクを小さくしたような実がなり、こちらは食べれる。
薬用には出来ないが、クスノキ科らしくない葉の様子とビワの名前のつくことから、紹介した。

　ｰビワの名がつくイヌビワー
　　　イヌビワ（犬枇杷）Ficus erecta Thunb
　　　　イヌビワi
　　　 Photo：高知　とんぼ公園


参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・日本の樹木（山と渓谷社）
　　・日本の野生植物　木本�機　癖針渕辧�

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