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キビ(黍)

商品写真
上:大阪薬科大学 薬用植物園 キビの実
中・下:京都府立植物園

キビ(黍)Panicum miliaceum Linne
  単子葉植物 Monocots >ツユクサ群 Commelinids
   イネ目 Poales
    イネ科 Poaceae(Gramineae) キビ属 Panicum

利用部分 :穀粒
利用   :食用(炊飯、雑炊、粥、餅、団子、飴、パン、菓子)、アルコール原料
名前の由来:成熟すると黄色くなる事から、古くはキミ(黄実)と呼ばれていた。

桃太郎伝説で有名な黍団子の原材料のキビ(黍)、インド東部が原産といわれ、古くから中国大陸の北部で栽培されてきた。日本へは弥生時代に中国経由で渡来。米、麦、栗、豆とともに5穀の一つに挙げられ、古来から重要な食料とされてきた。万葉集にもキビを主題にした歌が登場することから上代から栽培され、食用にお酒に幅広く利用されていた事が伺える。茎はやや細め、高さが1.5〜2m程になる。長い花序が伸び、円錐花序が伸び、ややまばらに小穂をつける。

生育期間が2〜3ヶ月と短く、備蓄穀物としても需要で、アワよりも穀粒は大きくタンパク質やミネラルに富んでいる。鳥はキビの実が好きで、鳥の食害を受けやすい。葉や茎は家畜の餌にする。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・食材図典 (小学館)
  ・花と樹の事典 木村陽二郎 (柏書房)
  ・新食品成分表2017 (とうほう東京法令)


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