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オガタマノキ（黄心樹・招霊木・小賀玉木)

商品写真
Photo：島根県出雲大社　参道

オガタマノキ（黄心樹・招霊木・小賀玉木） Michelia compressa　Sarg
　被子植物基底群 Basal Angiosperms＞ モクレン類 Magnoliids
　　　モクレン目 Magnoliales
　　　　　　モクレン科 Magnoliaceae 　オガタマノキ属 Michelia

　　別名：ダイシコウ（大師香）


利用部分　：�〕奸´⊆�皮
利用　　　：�々疥繊´�鳥もち
名前の由来：招霊（おぎたま）から転化したもの

房総半島、関東以南から沖縄までの温帯と亜熱帯に自生する樹高２０ｍほどの常緑高木。
日本の固有種。
葉は互生し長楕円形、長さ５〜１２ｃｍ。　鋸歯(葉の縁のギザギザ)はなく、革質で光沢がある。裏面は灰白色を帯びる。２〜４月の早春、前年の枝の上部葉腋に淡い黄色がかった白い花を咲かせる。花弁は普通１２枚。花の後、いびつな球形の種子が松かさ状にみのり、１１月頃赤く熟す。
巫女が手にして舞う、鈴の原型とも言われている。神話では天岩戸に隠れた天照大神のために、
天岩戸の前で天鈿女命（あめのうずめのみこと）が手にして舞ったのがオガタマノキといわれていて、神前に供えられる。

神社の境内には植栽され、巨木になっているのも珍しくない。この枝を神前に供え神霊をおきたてまつることからの名で、古来からご神木とされてきた。

光沢のある葉、花、樹皮は芳香があり、葉は香料にされる。樹皮からは鳥もちが採れる。
材は硬く丈夫なことから重要な樹種として床柱、家具、楽器、臼など重用される。

類似植物
カラタネオガタマ(唐種招霊）Michelia figo　Spreng
　 カラタネオガタマ武田
　　　Photo:武田薬品　京都薬用植物園

中国南部が原産の低木、５月頃、黄白色の花を沢山咲かせる。バナナに似た香りがする。
庭木に良く植えられる。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・日本の樹木（山と渓谷社）
　　・花と樹の事典　木村陽二郎　（柏書房）

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