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ウマノスズクサ科
ケイリンサイシン(遼細辛)
Photo:東京都立薬用植物園
ケイリンサイシン(遼細辛)
Asiasarum heterotropoides
var.mandsuricum
被子植物
Angiosperms
被子植物基底群
Basal Angiosperms
> モクレン類
Magnoliids
コショウ目
Piperales
ウマノスズクサ科
Aristolochiaceae
ウスバサイシン属
Asiasarum
別名:キタサイシン(北細辛)
生薬名
:
サイシン(細辛)
利用部分
:根 根茎
利用
:日本薬局方生薬、漢方薬処方生薬
名前の由来
:根が細く味が辛いことから細辛。
ウスバサイシンは本州と北九州の山地の樹林帯に生えるのに対し、ケイリンサイシンは樺太、中国東北部、山東、山西、河南、朝鮮半島にまで分布する。遼寧省産のものが特に有名。
ウスバサイシンに似るがやや大型、葉は2〜3枚、かなり厚く、両面、特に下面に短い伏毛が多い。乾燥しても葉はゴワゴワして厚く、毛のあるなしでウスバサイシンと簡単に見分けられる。
春、4〜5月頃、分枝葉の間から地面すれすれの低い位置に花を咲かせる。上方から見ると葉の陰に隠れて咲いているのが分らない。花のように見えるのはガク筒で中に雄ずい、花柱がはいっているのもウスバサイシンと同じ。
根の色はウスバサイシンが黒っぽいのに対しケイリンサイシンはやや色が薄く、根茎の節間がやや長い。
両者の成分は類似しており、品質にもそれほど差はないと考えられている。現在、ウスバサイシンンの産地は長野、石川、新潟、山形などだが、その量は少なく、殆どが中国、韓国からの輸入に依存している。
現在市販のサイシン(細辛)は中国産、朝鮮半島産のケイリンサイシン。中国等からの輸入を考慮し、日本薬局方では生薬、サイシン(細辛)の起源植物をウスバサイシンとケイリンサイシンの2種の根及び根茎と規定している。
サイシンの代用品、偽物などの問題点から中国では葉や花をつけた全草と定義している。鑑別のしやすさから葉を残すようになったと考えられるが日本薬局方ではアリストロキア腎症の問題から地上部を含まない根と根茎と規定するので、輸入品に茎葉が混在していれば刻む前に茎葉は取りのぞかなければならない。
成分
>(ウスバサイシンとほぼ同じ)
・精油:メチルオイゲノール、βピネン、サフロール、リノネン、シネオール、
アサリルケトン、オイカルボン
・アルカロイド:ヒゲナミン
・辛味成分:ペリトリン
漢方処方
(ウスバサイシンと同じ)
鎮咳去痰薬、鎮痛薬とみなされる処方に配合され、発汗、去痰、頭痛薬にされる。
単独で用いない。
・小青竜湯 (しょうせいりゅうとう)
・麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう)
・当帰四逆湯 (とうきしぎゃくとう)
・立効散 (りっこうさん)
・苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう) など
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・原色和漢薬図鑑 下 難波恒雄著(保育社)
・漢方 生薬学 木村孟淳 (不知火書房)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
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トチュウ科
アオキ科
ムラサキ科
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ハマウツボ科
オオバコ科
ハナイカダ科
モチノキ科
ウコギ科
セリ科
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レンプクソウ科
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被子植物 Angiosperms
被子植物基底群 Basal Angiosperms > モクレン類 Magnoliids
コショウ目 Piperales
ウマノスズクサ科 Aristolochiaceae ウスバサイシン属 Asiasarum
別名:キタサイシン(北細辛)
生薬名 :サイシン(細辛)
利用部分 :根 根茎
利用 :日本薬局方生薬、漢方薬処方生薬
名前の由来:根が細く味が辛いことから細辛。
ウスバサイシンは本州と北九州の山地の樹林帯に生えるのに対し、ケイリンサイシンは樺太、中国東北部、山東、山西、河南、朝鮮半島にまで分布する。遼寧省産のものが特に有名。
ウスバサイシンに似るがやや大型、葉は2〜3枚、かなり厚く、両面、特に下面に短い伏毛が多い。乾燥しても葉はゴワゴワして厚く、毛のあるなしでウスバサイシンと簡単に見分けられる。
春、4〜5月頃、分枝葉の間から地面すれすれの低い位置に花を咲かせる。上方から見ると葉の陰に隠れて咲いているのが分らない。花のように見えるのはガク筒で中に雄ずい、花柱がはいっているのもウスバサイシンと同じ。
根の色はウスバサイシンが黒っぽいのに対しケイリンサイシンはやや色が薄く、根茎の節間がやや長い。
両者の成分は類似しており、品質にもそれほど差はないと考えられている。現在、ウスバサイシンンの産地は長野、石川、新潟、山形などだが、その量は少なく、殆どが中国、韓国からの輸入に依存している。
現在市販のサイシン(細辛)は中国産、朝鮮半島産のケイリンサイシン。中国等からの輸入を考慮し、日本薬局方では生薬、サイシン(細辛)の起源植物をウスバサイシンとケイリンサイシンの2種の根及び根茎と規定している。
サイシンの代用品、偽物などの問題点から中国では葉や花をつけた全草と定義している。鑑別のしやすさから葉を残すようになったと考えられるが日本薬局方ではアリストロキア腎症の問題から地上部を含まない根と根茎と規定するので、輸入品に茎葉が混在していれば刻む前に茎葉は取りのぞかなければならない。
成分>(ウスバサイシンとほぼ同じ)
・精油:メチルオイゲノール、βピネン、サフロール、リノネン、シネオール、
アサリルケトン、オイカルボン
・アルカロイド:ヒゲナミン
・辛味成分:ペリトリン
漢方処方(ウスバサイシンと同じ)
鎮咳去痰薬、鎮痛薬とみなされる処方に配合され、発汗、去痰、頭痛薬にされる。
単独で用いない。
・小青竜湯 (しょうせいりゅうとう)
・麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう)
・当帰四逆湯 (とうきしぎゃくとう)
・立効散 (りっこうさん)
・苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう) など
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・原色和漢薬図鑑 下 難波恒雄著(保育社)
・漢方 生薬学 木村孟淳 (不知火書房)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)