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マツブサ科
サネカズラ(狭根葛)
上:春日大社万葉植物園 サネカズラの集合果
中:奈良業平寺
下:サネカズラ雄花
サネカズラ(狭根葛)
Kadsura japonica
Dunol
被子植物
Angiosperms
被子植物基底群
Basal Angiosperms
アウストロベイレア目
Austrobaileyales
マツブサ科
Schisandraceae
サネカズラ属
Kadsura
別名:ビナンカズラ(美男葛)
小倉百人一集、万葉集にも登場する
生薬名
:
ナンゴミシ(南五味子)
利用部位
:熟した果実
利用
:民間薬 漢方処方配合生薬
名前の由来
:実が紅く目立ち、実(さね)の目立つ蔓、美しい実の葛(かずら)という意味から
別名のビナンカズラ(美男葛)は、昔、つるから粘液を採り整髪用にした。
これを用いると「美男」になるという意味からだが、実際は男女共に用いた。
暖地に自生する常緑の蔓性植物。他の木にからまって成長し、みずみずしい赤い実をみのらせる。 万葉集にも歌われるなど古歌にもしばしば登場するなど、古来より関東以西の温かい山野によく見られた。
小倉百人一首、三条右大臣の歌に
『名にしおば 逢坂山のさねかづら 人に知られで くるよしもがな』
とあるように多くは「逢う」という言葉と結びつけてサネカズラが詠まれている。長く伸びる蔓の絡まりが「逢う」を連想させるのだろう。また「さ寝」の掛詞としても使われている。
葉は互生し、長さ数cmで楕円形、先端は尖る。葉質は厚く濃い緑色、光沢があり、葉の縁はまばらな鋸歯がある
蔓は1年もすると1mあまりも伸びる生命力旺盛な植物で、花も実も美しいことから垣根や藤棚風にして庭によく植えられる。
雌雄異株で、花は8月頃、葉腋から柄を出し、淡黄白色の花をつける。花は10枚前後の白い花被で包まれた中央に、雄しべ、雌しべが多数らせん状に集まる。
ピンク色をした球状のものが雄花の集まり、花床は結実とともにふくらみ、キイチゴを大きくしたような集合果がつくられる。サネカズラの実は小さな液果が球状に集まったもので、初めは青いが次第に赤く色づく。丸い集合果の柄は伸びて下垂し7cmになることもあり、真っ赤な実は鮮やかに際立ち、独特の美しさを醸し出す。
秋、赤く熟した実を採取しカラカラになる迄、天日で乾燥させる。これをナンゴミシ(南五味子)と称し漢方薬の五味子(チョウセンゴミシの果実)の代用に鎮咳、滋養、強壮薬に用いることもあるが、ゴミシ(五味子)の薬効ほどの効果は期待できない。
利用
・果実の乾燥(南五味子)
鎮咳、滋養、強壮薬に強い苦みがあるので砂糖、ないし蜂蜜で甘みをつける
・新鮮な葉
葉汁が切り傷に有効
・蔓、小枝
切って水に漬けると、粘い糊のような樹液がでてくる。
この粘液質にはキシログルクロニドが含まれ整髪や製紙用の糊として用いた。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・山渓名前図鑑 野草の名前 秋 冬 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
・万葉の植物 松田 修著 (保育社)
・山渓カラー名鑑 日本の樹木 (山と渓谷社)
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別名:ビナンカズラ(美男葛)
小倉百人一集、万葉集にも登場する
生薬名 :ナンゴミシ(南五味子)
利用部位 :熟した果実
利用 :民間薬 漢方処方配合生薬
名前の由来:実が紅く目立ち、実(さね)の目立つ蔓、美しい実の葛(かずら)という意味から
別名のビナンカズラ(美男葛)は、昔、つるから粘液を採り整髪用にした。
これを用いると「美男」になるという意味からだが、実際は男女共に用いた。
暖地に自生する常緑の蔓性植物。他の木にからまって成長し、みずみずしい赤い実をみのらせる。 万葉集にも歌われるなど古歌にもしばしば登場するなど、古来より関東以西の温かい山野によく見られた。
小倉百人一首、三条右大臣の歌に
『名にしおば 逢坂山のさねかづら 人に知られで くるよしもがな』
とあるように多くは「逢う」という言葉と結びつけてサネカズラが詠まれている。長く伸びる蔓の絡まりが「逢う」を連想させるのだろう。また「さ寝」の掛詞としても使われている。
葉は互生し、長さ数cmで楕円形、先端は尖る。葉質は厚く濃い緑色、光沢があり、葉の縁はまばらな鋸歯がある
蔓は1年もすると1mあまりも伸びる生命力旺盛な植物で、花も実も美しいことから垣根や藤棚風にして庭によく植えられる。
雌雄異株で、花は8月頃、葉腋から柄を出し、淡黄白色の花をつける。花は10枚前後の白い花被で包まれた中央に、雄しべ、雌しべが多数らせん状に集まる。
ピンク色をした球状のものが雄花の集まり、花床は結実とともにふくらみ、キイチゴを大きくしたような集合果がつくられる。サネカズラの実は小さな液果が球状に集まったもので、初めは青いが次第に赤く色づく。丸い集合果の柄は伸びて下垂し7cmになることもあり、真っ赤な実は鮮やかに際立ち、独特の美しさを醸し出す。
秋、赤く熟した実を採取しカラカラになる迄、天日で乾燥させる。これをナンゴミシ(南五味子)と称し漢方薬の五味子(チョウセンゴミシの果実)の代用に鎮咳、滋養、強壮薬に用いることもあるが、ゴミシ(五味子)の薬効ほどの効果は期待できない。
利用
・果実の乾燥(南五味子)
鎮咳、滋養、強壮薬に強い苦みがあるので砂糖、ないし蜂蜜で甘みをつける
・新鮮な葉
葉汁が切り傷に有効
・蔓、小枝
切って水に漬けると、粘い糊のような樹液がでてくる。
この粘液質にはキシログルクロニドが含まれ整髪や製紙用の糊として用いた。
参考文献
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・万葉の植物 松田 修著 (保育社)
・山渓カラー名鑑 日本の樹木 (山と渓谷社)