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イチビ(莔麻)

商品写真
上・中・下:日本新薬 山科植物資料館 イチビの花と蕾

イチビ(莔麻)Abutilon theophrasti Medic
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>バラ類Rosids>アオイ類Malvids
   アオイ目 Malvales
      アオイ科 Malvaceae イチビ属 Abutilon

別名:キリアサ(桐麻)、ボウマ(莔麻)

利用部位 :茎の皮
利用   :繊維
名前の由来:アオイ科の花はおおむね一日花で花は夕方にはしぼんでしまう。
      一日花から「1日=いちび」になったらしい。
      葉が大きくキリの葉に似るので、キリアサの名もある。


インドが原産、世界の熱帯から亜熱帯にかけて広く帰化している。強靭な茎の皮から繊維を採るため古くから栽培されてきた。日本へも繊維を採るため古く中国経由で輸入された。しかし本格的な生産栽培はされず放置され半野生化状態になり、各地の畑や空き地、飼料地などに広範囲に繁茂し、環境への悪影響が懸念される。
高さが1mほどになる。全体が軟らかい白い毛で覆われている葉は心臓形。花は黄色い花を葉の腋ごとに1〜2個、黄色い5弁花を咲かせる。花後に実る果実は12〜15個の分果に別れ、各分果に3〜5個の種子が入っている。
中国ではチンマー(萵麻、青麻)、パイマー(白麻)の名で栽培する。
英語ではチャイニーズ・ジュートという。

茎の靭皮繊維は白色で染めやすいが、繊維は強くないので、アマなどと混ぜて使う。


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・日本 帰化植物写真図鑑 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七 編著 (全国農村教育教会)


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