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タイワンツナソ（台湾綱麻）

商品写真
上・下　日本新薬　山科植物資料館　タイワンツナソの花と葉の裏面

タイワンツナソ（台湾綱麻）Corchorus olitorius
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞バラ類Rosids＞アオイ類Malvids
　　アオイ目Malvales
　　　　　アオイ科Malvaceae（inclシナノキ科Tiliaceae）ツナソ属Corchorus

　　別名：シマツナソ
　　英名：Nalta jute

利用部分　：�〃圓糧蕁´�若い枝葉
利用　　　：�〜＾欹酳�　ジュートの代替品　��緑黄野菜　モロヘイヤ
名前の由来：近縁種のツナソ同様、ジュート（南京袋等を作る繊維）が得られるので。

原産地は、エジプトまたはインド西部。近縁種のツナソ（ジュート、黄麻）同様、成長すれば繊維作物となり繊維を採取する。繊維作物として、世界中で広く栽培され、半ば野性化している１年生草本。草丈は２ｍ程の高さになる。互生する葉は、長楕円形、縁は鋸歯（ギザギザ状）があり葉面はザラついている。夏〜秋、葉に対生し直径８ｍｍ程の小さな黄色５弁花を通常１個ずつ付ける。

繊維作物としてよりも、むしろ若い茎葉を緑黄野菜モロヘイヤとしての利用の方が、良く知られている。モロヘイヤは古代エジプトでも食用にされていたほど古くからある栄養価の高い野菜。
１９８０年代、栄養効果がマスコミで取り上げられブームとなった。その後、βカロテン、カルシウム、ビタミンＢ２、ビタミンＥなど豊富な栄養素を含むことから、健康野菜として私たちの食卓に定着した。

葉は長い楕円形、先が尖り刻むと保水性の高い粘生の多糖類、ムチンにより“ぬめり“が出てくる。ぬめりは整腸作用に優れ、糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇を抑制する。コレステロールの排泄も促進する。
カルシウムも豊富で、血行を良くするビタミンＥ、骨を丈夫にするビタミンＫも含んでいる。シュウ酸が含まれるので、ゆでて除去し和え物、炒め物、汁物の具に。乾燥させた葉は粉末に加工し小麦粉、ソバ粉に混ぜたりして利用する。
但し、種子は強心成分を含み毒性があるので、誤用してはいけない。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・食材図典　　（小学館）
　　・食材事典　原田孝子監修　（学研）
　　・花と樹の事典　木村陽二郎　柏書房
　　・植物分類表　大場秀章　編著　アボック社
　　・日本　帰化植物写真図鑑　清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七　編著　(全国農村教育教会)


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