アマギアマチャ(天城甘茶)

商品写真
上・下:京都府立植物園 アマギアマチャの簡素な花と細みの葉が特徴

アマギアマチャ(天城甘茶):Hydrangea serrata Seringe var amagiana Makino   
真正双子葉類Eudicots >中核真正双子葉類Core Eudicots >キク亜綱Asteridae
 ミズキ目Cornales   
   アジサイ科Hydrangeaceae (ユキノシタ科Saxifragaceae) アジサイ属Hydrangea

利用   :甘味料
名前の由来:伊豆天城山に自生するアマチャ

アマチャの近縁種 本州伊豆半島の一部の山中に自生する落葉低木。天城山(甘木の山)の名前の由来と言われ、生葉でも甘みがある。伊豆の山中には生葉のままでも甘いアマギアマチャ(天城甘茶)が自生しているが、甘味はアマチャより薄い。アマチャが多く自生する山、天城山(甘木の山)の名前の由来と言われている。

ヤマアジサイやエゾアジサイに似ているが、葉の長さ5~10cmと細身であるところに他のアジサイとは異なる特徴がある。花の色は白で、装飾花も白色である。

利用 
  甘茶、甘味料、薬用

参考文献
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・日本の樹木  (山と渓谷社)
  ・日本薬草全書 (新日本法規出版)

(コメント)
迄、植物を系統的に分類する方法ではシダ植物と種子植物、裸子植物と被子植物、単子葉植物と双子葉植物というような方法が親しまれてきたが、近年、DNA配列に基づく系統関係から、従来とは異なる配列がとられるようになった。
APGによる大分類で、1998年に最初の系統的分類APGⅠが発表されてから改定が加えられ、現在は2009年のAPGⅢが発表されるに至っている。
その結果、従来ユキノシタ科に属していたアジサイ属のアマチャ、アマギアマチャ、ノリウツギはアジサイ科としてユキノシタ科から独立した。

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