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コノテガシワ（児手柏、側柏)

商品写真
上：群馬　富岡製糸所
下：姫路城　コノテガシワの球果　

コノテガシワ（児手柏、側柏) Platycladus orientalis　Endlicher
　種子植物門　裸子植物亜綱　Gymnospermae
　　マツ亜綱Pinidae 　 ヒノキ目Cupressales
　　　　ヒノキ科 Cupressaceae　 コノテガシワ属 Platycladus

生薬名　　：�．愁�ハクヨウ（側柏葉）�▲魯�シニン（柏子仁）
利用部分　：�〕奸⊆禹沺´⊆鏤�
利用　　　：民間薬
名前の由来：小枝がよく分岐し、小児の掌を立てたように並ぶ様子から。

コノテガシワは中国原産樹木で、高さが１０ｍ位になる小高木。枝葉はヒノキによく似ていて表裏の区別がつかない。しかし平らな枝葉は垂直にたつのですぐコノテガシワであることが分かる。
寒さや乾燥に強く原産地、中国では重要な造林樹に挙げられる。
コノテガシワは多くの園芸品種があり、現在見られる品種は殆どがコノテガシワの園芸品種であるセンジュ（千手　cv. Compacta）である。
根元から叢生し低木性であり、刈り込んだような整った樹形が好まれ、庭木として広く庭園に植樹されている。
青白色の球果は木質で固く先が角のように尖って外に反り返っている。中の種子は球形に近い。
漢方では種子を柏子仁といい、脂肪油を含み滋養・強壮薬にする。
葉、若枝をソクハクヨウ（側柏葉）といい、タンニン、フラボノール類を含んでいることから民間薬として、下痢止め、腸出血の止血薬として、かつては疫痢などに用いた。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・日本の樹木（山と渓谷社）
　　・花と樹の事典　木村陽二郎　（柏書房）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）


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