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マツ／アカマツ(赤松）

商品写真
上･中・下：醍醐三宝院正門の見事な樹形のアカマツ
中：アカマツの赤い幹　下：柔らかい葉

マツ／アカマツ(赤松） Pinus densiflora　Siebold et　Zuccarine　
　種子植物門　裸子植物 Gymnospermae
　　マツ亜綱 Pinidae
　　　マツ目 Pinales
　　　　マツ科 Pinaceae 　マツ属 Pinus
　　
別名：メマツ(雌松)

テレピン油、ロジン（ロコホニウム）
　　マッタケが採れるのはアカマツ

生薬名　　： ショウシ（松脂）
利用部分　：�―�をつけられた樹幹から分泌する樹脂　　�∈�
利用　　　：�‘�本薬局方生薬ロジン、軟膏原料、工業用　��建築用材、パルプ原料
　　　　　　ロジンは松脂（まつやに）のこと。ラテン語resinaレスィーナ（樹脂）に由来
名前の由来：幹が明るい赤褐色であることから。メマツはオマツ（男松）に対し枝や葉が柔らかく
　　　　　　女性的なことから。

本州全域から四国、九州、朝鮮半島の温暖から暖帯の山地に分布する。屋久島が南限。日本を代表する二葉マツの１つ。
クロマツが海岸に多いのに対し、山地や野原に生えることが多い。マツタケが根に寄生することで知られる（オマツにはマツタケは生えない）アカマツもクロマツも建築、木土、パルプ材料に用途は広い。心材は腐りにくいので造船にも使う。
松脂（まつやに）はロジンやテレピン油の原料になる。

ショウシ（松脂）
茎からの分泌物生松脂が自然に精油成分テレピン脂が自然蒸発して固まりになったもの。ロジンとの差はテレピン脂が３〜5％残存すること。
ロジン
ロジンは松脂（まつやに）のこと。ラテン語resinaレスィーナ（樹脂）に由来。
マツ属諸種植物、主に日本ではアカマツ、クロマツからの分泌物から精油を除いて作る。日本産の松脂、ロジンはセイショウシ（生松脂）テレピンチナに水を加えて加熱沸騰させてろ過後、水分と精油を除去したもの。淡黄色〜淡褐色のガラスのように透明で砕きやすい塊になる。
主成分はアビエチン酸で絆創膏の基剤、ワックス、印刷用インクにと用途は広い。現在国産はほとんど無く、アメリカからの輸入に依存している。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・第１５改正　日本薬局方解説書　（広川書店）
　　・最新生薬学　刈米達夫著（広川書店）　　
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・生薬単　原島広至著　（株式会社エヌ・ティ・エス）
　　・日本の樹木（山と渓谷社）
　　・原色和漢薬図鑑　下　難波恒雄著(保育社)　
　　・花と樹の事典　木村陽二郎　（柏書房）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）

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