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ソテツ科
ソテツ(蘇鉄)
上:都井岬の岩壁に自生するソテツ
中:ソテツの雄花 下:赤い種子
下:ソテツの若葉
ソテツ(蘇鉄)
Cycas revoluta
Thunberg
種子植物門 裸子植物 亜門
Gymnospermae
ソテツ亜綱
Cycadidae
ソテツ目
Cycadales
ソテツ科
Cycadaceae
ソテツ属
Cycas
救荒植物として飢饉などの際に食用に
精子で受精する裸子植物
生薬名
:
ソテツジツ(蘇鉄実)
利用部分
:種子、茎の髄
利用
:薬用、食用
名前の由来
:樹勢が弱ると鉄釘を打つと元気になるといわれることから
ソテツ科は熱帯から亜熱帯にかけて9属約70種が知れているが、日本では、1科1属1種ソテツのみが自生
ソテツは台湾、東南アジア、オーストラリアに多く分布する亜熱帯植物で日本の南端が自生地の北限。自生地の北限、宮崎県、都井岬には約3000本が暖地性潅木と共に自生し国の特別天然記念に指定されている。強健な樹勢と南国情緒漂う様子が好まれ、観賞用に各地で栽培される。
茎は丸い円柱状、葉の落ちた跡が全面にある。葉は長さ0.5〜1.5mの大型の羽状複葉で茎の先に叢生する。小葉は8〜20cmの線形、先端は針状になっている。
若葉の頃はシダ型の羽状複葉をしており羽片はシダのように巻いた状態になっていてシダ植物との近縁性を示している。
雌雄異株の裸子植物。雄花は長さ50〜70cm。鱗片状の雄しべが多数あり、裏一面に葯室がある。雌花は球形、羽状に裂けた多数の心皮で構成され淡褐色の綿毛が密集する。紅い扁平な卵形の種子が実る。
種子や茎の髄にはデンプンが含まれることからかデンプンを採り、充分にさらした後、古くは飢饉の際の救荒食にされてが、
有毒なホルムアルデヒド
を含むので、しばしば中毒事故を起こすなどあり、現在は食用にされることはまれになっている。
種子も漢方では蘇鉄実として民間薬にされたが、これも
有毒成分を含み、危険であり要注意。
ソテツは他の裸子植物にない原始的な性質をもつことから、植物学上興味ある存在なっている。
イチョウと同様に、花粉の中で精子を作り受精するという仕組みをソテツは持っている。この精子を発見したのも日本人で1896年(明治29年)当時東京大学農科大学助教授 池野成一郎によってだ。イチョウの精子発見と共に植物学の研究における偉大な発見として、その業績はたかく評価されている。
東京都文京区小石川植物園には池野成一郎が研究に用いたソテツが鹿児島市内に現存し、この分株が鹿児島県立博物館より寄贈され園内で植栽されている。
精子発見のソテツの分株
PHoto:東京都文京区小石川植物園 ソテツ精子発見の説明文と共に
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・日本の樹木 (山と渓谷社)
・花と樹の事典 木村陽二郎監修 (柏書房)
・家庭の民間薬・漢方薬 水野瑞夫・米田該典共著 (新日本法規)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
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種子植物門 裸子植物 亜門Gymnospermae
ソテツ亜綱 Cycadidae ソテツ目Cycadales
ソテツ科 Cycadaceae ソテツ属 Cycas
救荒植物として飢饉などの際に食用に
精子で受精する裸子植物
生薬名 :ソテツジツ(蘇鉄実)
利用部分 :種子、茎の髄
利用 :薬用、食用
名前の由来:樹勢が弱ると鉄釘を打つと元気になるといわれることから
ソテツ科は熱帯から亜熱帯にかけて9属約70種が知れているが、日本では、1科1属1種ソテツのみが自生
ソテツは台湾、東南アジア、オーストラリアに多く分布する亜熱帯植物で日本の南端が自生地の北限。自生地の北限、宮崎県、都井岬には約3000本が暖地性潅木と共に自生し国の特別天然記念に指定されている。強健な樹勢と南国情緒漂う様子が好まれ、観賞用に各地で栽培される。
茎は丸い円柱状、葉の落ちた跡が全面にある。葉は長さ0.5〜1.5mの大型の羽状複葉で茎の先に叢生する。小葉は8〜20cmの線形、先端は針状になっている。若葉の頃はシダ型の羽状複葉をしており羽片はシダのように巻いた状態になっていてシダ植物との近縁性を示している。
雌雄異株の裸子植物。雄花は長さ50〜70cm。鱗片状の雄しべが多数あり、裏一面に葯室がある。雌花は球形、羽状に裂けた多数の心皮で構成され淡褐色の綿毛が密集する。紅い扁平な卵形の種子が実る。
種子や茎の髄にはデンプンが含まれることからかデンプンを採り、充分にさらした後、古くは飢饉の際の救荒食にされてが、有毒なホルムアルデヒドを含むので、しばしば中毒事故を起こすなどあり、現在は食用にされることはまれになっている。
種子も漢方では蘇鉄実として民間薬にされたが、これも有毒成分を含み、危険であり要注意。
ソテツは他の裸子植物にない原始的な性質をもつことから、植物学上興味ある存在なっている。
イチョウと同様に、花粉の中で精子を作り受精するという仕組みをソテツは持っている。この精子を発見したのも日本人で1896年(明治29年)当時東京大学農科大学助教授 池野成一郎によってだ。イチョウの精子発見と共に植物学の研究における偉大な発見として、その業績はたかく評価されている。
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・家庭の民間薬・漢方薬 水野瑞夫・米田該典共著 (新日本法規)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)