ナタマメ（鉈豆　刀豆）

商品写真
上・中：日本新薬　山科植物資料館　ナタマメの花と豆果
下・下：京都府立植物園　

ナタマメ（鉈豆　刀豆）Canavalia gladiate　ＤＣ
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞バラ類Rosids＞マメ群Fabids
　　マメ目Fabales
　　　　マメ科Fabaceae （Leguminosae ）ナタマメ属 Canavalia

　英名：sword bean
　 若い莢は福神漬けに

生薬名　　：ハクトウズ（白刀豆）
使用部分　：�ー鏤辧´⊆磴よ押⊆鏤�
使用　　　：�〔�用　�⊃�用
名前の由来：莢の形が大きく鉈を思わせるのに因む。
　　　　　　学名の種小名gladiateもラテン語で剣を意味する。

熱帯アジアが原産の１年草。熱帯や亜熱帯で栽培される。日本へは江戸時代に導入された。
本邦では中部以南の暖地で栽培される。茎はつる性で長く伸びるので支柱が必要。
葉は長柄を持つ三出複葉（クズの葉と同じ形）小葉は１０〜１５ｃｍの卵状長楕円形。夏、葉腋から総状花序を出す。白色または淡い紫赤の２系統があり蝶形の花を多数つける。豆果は３０ｃｍ幅５ｃｍと大きく中には広楕円形で扁平な１０粒ぐらいの種子が入っている。

若い莢は湯どうし後、福神漬けにされる。粕漬け、糠味噌漬けにも利用できる。花は酢漬けにし、赤などに染色し料理のツマに利用する。

乾燥種子は２７％のタンパク質と４２〜５７％の炭水化物を含んでいるが、青酸配糖体０.０１％　アミノ酸のコンカナバリンＡを含んでいるので、そのままでは中毒を起こし危険。調理の前は２日間水にさらし、炒ったり、さらに発酵させるなどの処理が必須となる。
漢方では収斂、鎮咳に用いたり、病後の栄養にも用いられる。近年はナタ豆茶の健康茶も市販されている。市販品はお茶に製造する過程でナタマメ自体の毒性がとりのぞかれているが、一般人は種子をそのままで用いない方が賢明だ。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著（広川書店）　
　　・食材図典（小学館）
　　・花と樹の事典　木村陽二郎監修　（柏書房）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）


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