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ヒモゲイトウ(紐鶏頭)

商品写真
上・中・下:京都府立植物園 
下下:淡黄白のヒモゲイトウの花穂 赤い花はサルビア

ヒモゲイトウ(紐鶏頭) Amaranthus caudatus Linne
  真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots
   ナデシコ目Caryophyllales
     ヒユ科 Amaranthaceae ヒユ属 Amaranthus(アマランサス属)

  和名: センニンコク(仙人穀)
  別名:アマランサス・カルダータス


  擬似穀類

利用部分 :種子
利用   :食用
名前の由来:紅色まれに白色の長い紐状の花穂が垂れ下がるケイトウ。
      caudatus は尾のある。センニンコクは仙人が食べる穀物

中南米、メキシコの高地が原産といわれる。原産地の他インドや中国でも多く栽培される。
温度変化などの耐暑性、干ばつなどの耐旱性に優れている。
ヒモケイトウとケイトウの名がつくがケイトウとは同じヒユ科だがケイトウはケイトウ属になり属が異なる。1年草で葉は互生、全縁、花雌雄同株、晩夏から秋にかけて小さな赤い花が沢山集まりボール状の固まりをつくる。固まりが上下相接して咲き紐状に連なって垂れ下がる。

果穂が長く垂れ下がる特異な姿は、今日では観賞用に栽培されるが、元々は江戸時代末期文政12年(1829年)に救荒作物として、食用にするため導入されたもの。種子が食用となる。中国大陸では今も雑穀として広く栽培され、家畜の飼料にもされる
近年は花序が垂れ下がらず直立する種類が子実用として新たに導入され、東北地方を中心に栽培されている。

イネ科以外の双子葉植物も種子にデンプンを貯蔵していて、ヒユ科の本種、アマランス、アカザ科のキノアタデ科のソバなどがその例で疑似穀類と言われている。デンプンのみならずタンパク質、脂質をはじめビタミンB、B、B、ビタミンE、葉酸、その他カルシウム、カリウム、亜鉛、銅、鉄などのミネラルが多く含まれる。お米と一緒に炊飯し、製粉してパンや菓子、ギョウザの皮の材料にする。


名前や形態の類似
観賞用、園芸植物のベニヒモノキに良く似ている。(ベニヒモノキはトウダイグサ科なので、全く別種だが良く似ている。)

ベニヒモノキAcalypha hispida ・f
  トウダイグサ科Euphoreaebiac エノキグサ属 Acalypha

   ベニヒモノキ
Photo:花博記念公園 咲くやこの花館

西インド諸島が原産。ぶらりとひも状に垂れ下がった紅色の花が目立つ。名前のとうり
3cmほどの小さな赤い花がひも状に連なって咲き紐状に見える。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・食材図典  (小学館)
  ・新食品成分表2017 とうほう東京法令
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

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