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ヒユ科
アカザ(藜)
Photo:大阪薬科大学 薬用植物園
アカザ(藜)
Chenopodium album
L var.
centrorubrum
Nakai
真正双子葉植物
Eudicots
>中核真正双子葉植物
Core Eudicots
ナデシコ目
Caryophyllales
ヒユ科
Amaranthaceae
アカザ属
Chenopodium
(
←
アカザ科
Chenopodiaceae
)
生薬名
:
レイ(藜)
利用部分
:①若葉、若芽 ②全葉
利用
:①食用、②民間薬
名前の由来
:新芽の付け根が赤いのと、茎に互生する葉を上部から観た様子を仏を安置する台、
座に見立てて赤座。
、当時の万葉仮名で阿加佐と表記した。藜は中国名をそのまま表記。
インドから中国が原産の1年草。古代人の住居跡からの出土、土器中にアカザの種が見つかったことから、古代に中国から日本に渡来し、当時から食料として利用されていた事が伺える。今日では荒地や道端に良く見られ野生化し、雑草のような存在になっている帰化植物だが、春先の新芽は赤く美しい。若い葉の表面は粉状粒に覆われ、ザラザラした手触りがする。新芽の付け根の部分が白いのがあり、こちらはシロザ(白座)という。成長するにつれ、濃い緑色になる。夏に枝先に黄緑色で花弁の無い小さい花を穂状に密集させて咲かせる。秋には平たい円形の黒い種が出来る。
今では雑草あつかいだが古代からの食料であったように、第二次世界大戦中は救荒植物として食用に栽培されたそうだ。若葉はビタミンA、Cに富み同じヒユ科のホウレンソウに似た味と栄養価がある。和え物や汁の実、天ぷらにしても美味しい。種子も同じヒユ科のキヌア(種子を食用にする雑穀物)同様に食べられ、佃煮にも出来る。
葉にベタイン、レウシンが含まれ薬用に出来る。夏の頃、葉を採取し乾燥葉は咽喉の痛みや高血圧に、下痢止め、健胃、強壮薬になる。
生葉の搾り汁は虫歯や咽喉の腫れ、虫刺されに利用できる。
大きく成長した茎は軽くて堅く丈夫なことから乾燥させて杖に加工される。アカザの杖を使うと中風にかからないという俗信がある。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・野草の名前 秋冬 高橋勝雄 解説(山と渓谷社)
・花と樹の事典 木村陽二郎監修 (柏書房)
・おいしい山菜 ハンドブック おくやまひさし著 文一総合出版
・家庭の民間薬・漢方薬 水野瑞夫・米田該典共著(新日本法規)
・山野草 ハンドブック 伊沢一男著(主婦の友社)
・身近な薬草 (婦人生活社)
・日本薬草全書 水野瑞夫監修 田中俊弘編集(新日本法規)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
(コメント)
これ迄、植物を系統的に分類する方法ではシダ植物と種子植物、裸子植物と被子植物、単子葉植物と双子葉植物というような方法が親しまれてきたが、近年、DNA配列に基づく系統関係から、従来とは異なる配列がとられるようになった。
APGによる大分類で、1998年に最初の系統的分類APGⅠが発表されてから改定が加えられ、現在は2009年のAPGⅢが発表されるに至っている。
その結果、アカザはクロンキスト分類ではアカザ科に属していたがAPG分類ではヒユ科Amaranthaceaeアカザ属Chenopodiumに属するようになった。アカザ科Chenopodiaceaeは全てヒユ科に統合されアカザ科は消滅した。
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アオキ科
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ヒルガオ科
モクセイ科
イワタバコ科
キツネノマゴ科
ゴマ科
クマツヅラ科
ノウゼンカズラ科
シソ科
ハマウツボ科
オオバコ科
ハナイカダ科
モチノキ科
ウコギ科
セリ科
トベラ科
レンプクソウ科
スイカズラ科
キキョウ科
ミツガシワ科
キク科
真正双子葉植物 Eudicots>中核真正双子葉植物 Core Eudicots
ナデシコ目 Caryophyllales
ヒユ科 Amaranthaceae アカザ属 Chenopodium(←アカザ科 Chenopodiaceae)
生薬名 :レイ(藜)
利用部分 :①若葉、若芽 ②全葉
利用 :①食用、②民間薬
名前の由来:新芽の付け根が赤いのと、茎に互生する葉を上部から観た様子を仏を安置する台、
座に見立てて赤座。
、当時の万葉仮名で阿加佐と表記した。藜は中国名をそのまま表記。
インドから中国が原産の1年草。古代人の住居跡からの出土、土器中にアカザの種が見つかったことから、古代に中国から日本に渡来し、当時から食料として利用されていた事が伺える。今日では荒地や道端に良く見られ野生化し、雑草のような存在になっている帰化植物だが、春先の新芽は赤く美しい。若い葉の表面は粉状粒に覆われ、ザラザラした手触りがする。新芽の付け根の部分が白いのがあり、こちらはシロザ(白座)という。成長するにつれ、濃い緑色になる。夏に枝先に黄緑色で花弁の無い小さい花を穂状に密集させて咲かせる。秋には平たい円形の黒い種が出来る。
今では雑草あつかいだが古代からの食料であったように、第二次世界大戦中は救荒植物として食用に栽培されたそうだ。若葉はビタミンA、Cに富み同じヒユ科のホウレンソウに似た味と栄養価がある。和え物や汁の実、天ぷらにしても美味しい。種子も同じヒユ科のキヌア(種子を食用にする雑穀物)同様に食べられ、佃煮にも出来る。
葉にベタイン、レウシンが含まれ薬用に出来る。夏の頃、葉を採取し乾燥葉は咽喉の痛みや高血圧に、下痢止め、健胃、強壮薬になる。
生葉の搾り汁は虫歯や咽喉の腫れ、虫刺されに利用できる。
大きく成長した茎は軽くて堅く丈夫なことから乾燥させて杖に加工される。アカザの杖を使うと中風にかからないという俗信がある。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・野草の名前 秋冬 高橋勝雄 解説(山と渓谷社)
・花と樹の事典 木村陽二郎監修 (柏書房)
・おいしい山菜 ハンドブック おくやまひさし著 文一総合出版
・家庭の民間薬・漢方薬 水野瑞夫・米田該典共著(新日本法規)
・山野草 ハンドブック 伊沢一男著(主婦の友社)
・身近な薬草 (婦人生活社)
・日本薬草全書 水野瑞夫監修 田中俊弘編集(新日本法規)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
(コメント)
これ迄、植物を系統的に分類する方法ではシダ植物と種子植物、裸子植物と被子植物、単子葉植物と双子葉植物というような方法が親しまれてきたが、近年、DNA配列に基づく系統関係から、従来とは異なる配列がとられるようになった。
APGによる大分類で、1998年に最初の系統的分類APGⅠが発表されてから改定が加えられ、現在は2009年のAPGⅢが発表されるに至っている。
その結果、アカザはクロンキスト分類ではアカザ科に属していたがAPG分類ではヒユ科Amaranthaceaeアカザ属Chenopodiumに属するようになった。アカザ科Chenopodiaceaeは全てヒユ科に統合されアカザ科は消滅した。