ハマナタマメ（浜鉈豆、浜刀豆）

商品写真
上・中・下：宮崎　日向岬　馬の背の岩場　
　　　　　ハナナタマメの花と葉　海の背景の木はトベラ

ハマナタマメ（浜鉈豆、浜刀豆）Canavalia lineata Thunb　DC
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞バラ類Rosids＞マメ群Fabids
　　マメ目Fabales
　　　　　マメ科Fabaceae（Leguminosae ）ナタマメ属Canavalia


名前の由来：暖地性の海岸に生え、ナタマメを小型にしたような莢が実ることから

ナタマメ属で日本に野生している唯一のハマナタマメ。本州の東海から西、四国、九州、小笠原沖縄などの暖地の海岸に自生し、蔓性の茎は丈夫で砂浜や岩の上を這い、他のものに絡みつくなどして伸長し５ｍ以上の長さになる。葉柄は長く葉は厚くやや革質。大きな３枚の小葉があり、クズの葉に似るが、クズは葉の両面に粗い毛が密生するので見分けられる。

夏、ピンク色の蝶形のナタマメに似た花を咲かせる。花の後、ナタマメを小さくしたような感じの莢が実る。中に２〜５個の種子(豆)が入っている。成熟すると莢も種子も褐色になる。タンパク質カナバリンという成分を含み、有毒なので食用には出来ない。観賞用のみ。同じ仲間で福神漬けにするナタマメも未熟な莢を湯がいて使う。総じてマメ科植物のマメの生は毒性があるので、生では食べれな。煮るか、ゆがいてでなければならない。ハマナタマメは薬用にも、食用にもならないが、独特の形態と名前の類似、珍しさから採り上げた。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・日本の野生植物　草本�供癖針渕辧�
　　・野草図鑑　夏（北隆館）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）

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