ナデシコ／カラナデシコ（唐撫子）
ナデシコ／カラナデシコ（唐撫子）Dianthus chinensis Linne
真正双子葉植物 Eudicots＞中核真正双子葉植物 Core Eudicots
ナデシコ目Caryophyllales
ナデシコ科 Caryophyllaceae ナデシコ属 Dianthus
別名：セキチク(石竹)
生薬名 ：�．�バク(瞿麦） �▲�バクシ(瞿麦子）
利用部分 ：�〜漢陝´⊆鏤�
利用 ：�ヾ訴�処方薬 �¬�用 民間薬
名前の由来：日本産のヤマトナデシコに対して外来種を唐と称した。
セキチクは漢名の石竹を音読みしたもので、葉が竹のように細いことからの名。
ナデシコ属は多くの園芸品種があるが、１年草で栽培されるのものの中で、最も普通に良く見られるのが、中国原産のセキチクと、ヨーロッパ原産のアメリカナデシコがある。母の日のカーネイションもナデシコ属。日本に自生するナデシコはカワラナデシコ。別名、大和撫子に対して中国西南部原産であることからの呼び名で、枕草子などにもその名が見られることから、平安時代当時、すでに日本に渡来していたと考えられる。
江戸時代には栽培が流行し多くの品種が作られた。茎は群がるように叢生しそれぞれがまっすぐ生え草丈３０ｃｍ程、葉は対生し、細い線状形で竹の葉に似るので名前の由来にもなっている。
春〜初夏にかけて縁が細かく切れ込みの入った５弁の花を群がって咲かせる。１個１個の花はカワラナデシコより小さい。花色は白、赤、紅、ピンク、紫赤など多彩。花色の多彩さと密集した花の様子から園芸用に好まれ、花壇に良く植えられる。
全草にサポニンに含有し消炎、利尿薬、通経に用いられる。妊婦は禁忌。
漢方処方例
・瞿麦湯 （くばくとう）
・栝楼瞿麦丸（かろくばくがん）
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 （広川書店）
・原色和漢薬図鑑 下 難波恒雄著(保育社)
・花と樹の事典 木村陽二郎監修 （柏書房）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）