名前から探す ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行    
用途から探す 漢方薬 製薬基源植物 日本薬局方生薬 民間薬・薬用 ハーブ・サプリメント 香料・香辛料 食用と嗜好品 染色・繊維 油脂 鑑賞用・その他    

サボンソウ

商品写真
上:武田薬品 京都薬用植物園
下:大阪市立大学附属植物園

サボンソウ Saponaria officinalis Linne
 真正双子葉植物 Eudicots>中核真正双子葉植物 Core Eudicots>キク類 Asterids
   ナデシコ目Caryophyllales
     ナデシコ科Caryophyllaceae シャボンソウ属Saponaria

 別名:ソープワート(Soap wort)

生薬名  :サボンソウコン(サボンソウ根) Soap root
利用部分 :根茎
利用   :石けん代用 洗濯用
名前の由来:使用目的からの名。洗濯の意味。

ヨーロッパから西アジアにかけての地域に分布する宿根性多年草。草丈は50〜90cm。
耐寒性もあり丈夫な性質で地下茎を伸ばし株を増やしていく。初夏から秋までと開花期は長い。
直径2〜3cmと比較的大きなよい香のする淡いピンクや白い花を咲かせる。
一般的な名称や学名から、この植物が伝統的に洗濯に用いられてきたことが伺える。
サポニン10%を含み、葉を水に浸すと泡立ち洗剤と同じように利用できる。かっては石けんの代用にされた。デリケートな繊維を傷めずに洗えるので、古美術の織物を洗うのに今でも使われることがある。


石けんにする液は葉と根茎を30分程煮ると出来る。乾癬、湿疹、ニキビなどの皮膚疾患に効果があるが、サポニンを含み有毒なので、目や口に入ると危険なので使用は控えたい。繊維用のナチュラルな洗剤としての利用が望ましい。ウールなどの洗濯には最適。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・暮らしに役立つハーブ手帖  (MUSASHI BOOKS)
  ・ハーブ  亀田龍吉著 (山と渓谷社)
  ・ハーブ大全 リチャード・メルビー著 難波恒雄日本語版監修 (小学館)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

科目別の一覧