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ナワシロイチゴ(苗代苺)

商品写真
Photo:大阪薬科大学薬用植物園 花は蕾のままで開かない

ナワシロイチゴ(苗代苺)Rubus parvifolius Linne
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>バラ類Rosids>マメ群Fabids
   バラ目Rosales
     バラ科 Rosales キイチゴ属 Rubus

生薬名  :フクボンシ(覆盆子)
利用部分 :偽果
利用   :食用、薬用
名前の由来:苗代を造る頃、赤く実るのでナワシロイチゴ。

日本全土の日当たりの良い土手、丘陵に生える。茎は長く伸び1m以上に伸びる。所々から根を出す。茎、枝には短い棘と軟毛がある。葉は互生。三出複葉、時には五小葉のものもある。、裏面は白い軟毛で覆われる。

5〜6月枝先や葉の脇から集散花序を出し、淡いピンクがった色の花を上向きにつける。ガク片は5枚、平開するが花弁は長さ6〜7mm蕾のままで開かない。まるで、ガク片が花のよううで花が終ったように見える。雄しべ、雌しべは多数。円錐状の蕾状の花の先端から先が見える。受粉後、ガク片は閉じ、果実の成長と共に開く。果実の成長過程で、昆虫類から捕食されるのを防御していると考えられる。

果実は球形、初夏赤く熟す。生食も出来るが、多少酸味がある。主のジャム、果実酒に利用する。果実は薬用にも止渇、強壮に効果がある。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・日本の樹木(山と渓谷社)
  ・花と樹の事典 木村陽二郎監修 (柏書房)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

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