ニガウリ(苦瓜)

商品写真
上:京都府立植物園 ニガウリの花
中:青い果実。下:熟して中の種子が見えるニガウリ

ニガウリ(苦瓜)Momordica charantia var. pavel
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>バラ類Rosids>マメ群Fabids
  ウリ目Cucurbitales
     ウリ科Cucurbitaceae ツルレイシ属Momordica

 別名:ツルレイシ ゴーヤ
 方言:鹿児島”ニガゴイ” 久留米”ニガゴリ”


利用部位 :果実
利用   :食用、健康茶夏野菜
名前の由来:苦いウリの意味
      ツルレイシは果実の外観がレイシに似てツル性であるので。

ニガウリの名より、沖縄地方での呼び名ゴーヤの名で全国的に知られている沖縄を代表する野菜
熱帯アジア原産のつる性草本。中国南部、東南アジア、台湾などは重要な野菜として栽培する。
中国へは明の時代に、日本へは慶長年間には渡来していた。現在は沖縄県、鹿児島、宮崎か国内の3大産地になっている。

1年性のつる植物。葉は掌状に5〜7裂する。初夏、葉腋に5枚の花弁のように見える先か深く5裂した黄色い花が咲く。雌雄同株。雌花は花後、短い楕円形から長円筒形、果皮がコブ状の突起で覆われた果実を実らせる。熟する黄色くなり、果皮が裂けて赤いゼリー状の仮種皮に包まれた種子が出てくる。赤い仮種皮は甘い。この果実のトロピカルな様子が好まれ、家庭菜園に、また緑のカーテンとして日よけ用に植えて花を楽しみ、また同時に野菜の収穫も出来るとして、重宝する。

まだ青い未熟果の種子を除き炒め物、酢の物、サラダなどにする。近年はジュースやゴーヤ茶に加工される栄養価も高く、特にビタミンCやカロテンは豊富にふくまれている。食欲が無くなる、夏場爽やかな苦味が食欲をそそる。苦味成分モモルデシンが消化液の分泌を促し食欲増進に効果ガある。ニガウリに豆腐と野菜類を加えていためた沖縄の郷土料理ゴーヤーチャンプルは特に有名。

近年の新品種アップルゴーヤ
   
  アップルゴーヤ
  Photo:京都府立植物園 アップルゴーヤの名の通り丸いゴーヤ
   アップルゴーヤ花
Photo:京都府立植物園 アップルゴーヤの大振りな葉と花

白色でリンゴ様に丸い形のゴーヤ。葉も花も大形。大きなものは1kg程にもなり、ゴーヤに比べ苦味は少ない。
色と形が珍しいので観賞用に又果肉も厚いので、ゴーヤチャンプル無論だが、サラダや生でも食べられる。野菜として近年出回っている。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社
  ・食材図典  (小学館)
  ・食材事典 原田孝子監修 (学研)
  ・花と樹の事典 木村陽二郎監修 (柏書房)
  ・新食品成分表2017 とうほう東京法令
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)



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