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ハマヒルガオ(浜昼顔)

商品写真
上:佐渡ガ島
中・下:高知 室戸岬 ハマヒルガオの花

ハマヒルガオ(浜昼顔)Calystegia soldanella (L.) Roem. et Schult
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
ナス目Solanales
 ヒルガオ科Convolvulaceae セイヨウヒルガオ属Convolvulus(ヒルガオ属Calystegiaも含む)

名前の由来:海岸に自生するヒルガオ

アサガオ、ヒルガオ、ヨルガオと同じヒルガオ科だが咲く時刻で名前が異なり、それぞれ性質も異なる。朝方咲くアサガオが一番馴染みがあり、薬用にも利用できる。アサガオに対しユウガオという花がある。ユウガオはウリ科で巻き寿司のかんぴょうの原料になる。ユウガオは別科だが同じヒルガオ科にヨルガオがある。夕方ロート状の白い大きな花を咲かせ朝方しぼむ。

それらに対しヒルガオは文字どおり昼間咲く。午前10時ごろから咲きだし、夕方萎む。夏の強い日差しの中でも昼間しっかりと開いている。花の色はピンク色、日当たりの良い道端や野原に自生する愛らしい花である。ハマヒルガオもヒルガオと同じ仲間。浜辺に自生する代表的な海浜植物。茎は砂浜を這うように伸び他のものにまきつくことはない。丸い葉は厚くつやがある。浜辺の乾燥と潮風から自衛している。花はヒルガオと同じく愛らしいピンク色。薬用などの実用面での利用は無い。一方ヒルガオは、全草を生薬名センカ(旋花)といい、配糖体(ケンフェロール)やサポニンなどが含み、利尿、糖尿病予防に用いられる。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社) 
  ・野草の名前 夏 高橋勝雄 解説(山と渓谷社)
  ・花と樹の事典 木村陽二郎監修 (柏書房)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

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