ホンカンゾウ（本萱草）

商品写真
上･下： 京都薬科大学附属薬用植物園

ホンカンゾウ（本萱草）Hemerocallis fulva Linne var fulva
　単子葉植物 Monocot　　
　　キジカズラ目 Asparagales
　　　　　ワスレグサ科 Hemerocallidaceae ワスレグサ属 Hemerocallis

　　別名：ワスレグサ（忘草）

生薬名　　：�．�ンゾウコン（萱草根）　�▲�ンシンサイ（金針菜）
使用部分　：�〆�　��開花前の蕾　��新芽
使用　　　：�´¬�用、�↓�食用
名前の由来： 漢名“萱草“をそのまま音読み、中国原産で多くのカンゾウの名前の”もと“になった
　　　　　　のでホンカンゾウ（本萱草）

カンゾウという名が付くが、生薬として繁用するカンゾウ（甘草）とは全く違う種類、ワスレグサ科（従来の分類ではユリ科）に属する。カンゾウ（甘草）はマメ科。同種のノカンゾウ、ヤブカンゾウは本邦全土の野山や農道などに多く自生しているが、ホンカンゾウは中国が原産で日本には自生していない。万葉や平安の頃はこれと似たノカンゾウを当ててワスレグサと呼んでいた。多くの文学作品に登場するワスレグサはノカンゾウといわれ、この八重咲き種をヤブカンゾウという。

太く長い紡錘根をカンゾウコン（萱草根）と称し利尿、止血、消炎薬とする。花の開花前の蕾の乾燥させたものをキンシンサイ（金針菜）といい利尿、消化薬にする。また食用にもするのもノカンゾウ、ヤブカンゾウと同じ。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・野草の名前　夏　高橋勝雄　解説（山と渓谷社）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）

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