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ニッコウキスゲ(日光黄菅)

商品写真
上:立山弥陀ヶ原 雨に濡れるニッコウキスゲ
下:志賀高原 ニッコウキスゲの群落

ニッコウキスゲ(日光黄菅)Hemerocallis dumortieri var esculenta
  単子葉植物 Monocot  
   キジカズラ目 Asparagales
     ワスレグサ科 Hemerocallidaceae  ワスレグサ属 Hemerocallis

  別名:ゼンテイカ(禅庭花

利用部分 :花
利用   :観賞用、食用
名前の由来:各地に群生地があるが日光、戦場ヶ原の群生地が知られていた。葉や姿がスゲ(菅)に
      似て花が黄色いための名。

本種は江戸時代の文献では、ゼンテイカ(禅庭花、前庭花)などの名で紹介されているが語源の詳細は不明。1896年牧野富太郎博士が学名を発表すると同時に、和名を”ぜんていくわ”"せつていくわ“そして”ニッコウキスゲ”とした。このニッコウキスゲの名のほうが響きがよく前の2つの名前より有名になった。
中部以北に分布。山地や亜高山の草原、湿地に群生する。高原、高層湿原の代表的な花。花茎は80cm位、葉から抜きん出た花茎を伸ばす。花茎の先端に3〜10個の花を固まってつける。花は黄色の一日花で下の方〜順次咲く。一日の短い開花だが多くの蕾があるので初夏の群生地は黄色い絨毯のように見事な景観を作り出す。

ノカンゾウ群とは異なり、結実し黒い種が出来る。かってはノカンゾウ群同様、食用とされた。甘味があって美味しい。花や蕾は事のほか好まれる。馬も好んで食べる。霧が峰も花の盛りは見事な景観であったが、近年は鹿による食害で大群落の花も随分、数を減らしているそうだ。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・野草図鑑 夏(北隆館)  
  ・野草の名前 夏 高橋勝雄 解説(山と渓谷社)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)



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