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ストロファンツス・ディヴァリカツス
上:咲くやこの花館S・ディヴァリカツスの花
中・下:京都薬科大学附属薬用植物園 温室
ストロファンツス・ディヴァリカツス
Strophanthus divaricatus
Hoot.et.Am
真正双子葉植物
Eudicots
>中核真正双子葉植物
Core Eudicots
>キク類
Asterids
>シソ群
Lamiids
リンドウ目
Gentianales
キョウチクトウ科
Apocynaceae
キンリュウカ属
Strophanthus
生薬名
:
ストロファンツス子
利用部分
:柄を除いた種子
利用
:薬用
名前の由来
:Strophanthusはギリシャ語のStrophosねじれた紐 anthos花の2つの語から。
属名のキンリュウカは金竜花で「黄色の花弁の先端が細くねじれている」からの名。
小種名はdivaricatusは「分岐した、二股に分かれた、開出した」の意。
キョウチクトウ科は強心配糖体やアルカロイドなど強い作用を有する物質を含む有毒植物が多い。
薬と毒は紙一重の譬えどおり、リスクの反面有用な製薬原料となり、医療の場に供されるものも多い。
日本に野生するものは少なく、おおむね熱帯や亜熱帯に自生する。ストロファンツスも東南アジア、アフリカの熱帯が原産で、日本では温室で栽培されている。つる性の低木で30種ほどの種類がある。ストロファンツスは1795年にジャワで初めて発見された。インドでも生育するが殆どが熱帯アフリカに分布する。
名前の由来はこの花の特異な様子を良く表している。花の後実る果実も独特で2つの紡錘形が左右に結合した形がディヴァリカツスdivaricatusの名になる。果実の中には多数の種子が入っていて、この種子に強心配糖体の成分ストロファンチンを含んでいる。
1865年アフリカを探検調査していたリビングストンはその地の原住民が毒矢を用い狩りをしているのを知った。原住民たちの間ではそれはコンベと呼ばれ、ストロファンツスの一種だということを本国のイギリスに書き送った。その効果は極めて即効的で、この矢で射られた諸動物は短時間で走れなくなり命を落とす。
ストロファインチンは心臓に対してジキタリス様の強心作用を示すが効果は速効性で緊急を要する急性心臓衰弱等に使用される。排泄も速く効果は一過性で持続しないなどジキタリスにはない特徴を持っている。
ストロファンツスの属する種は多く強心配糖体ストロファンチンの製造原料にする原植物はアフリカ東部産のストロファンツス・コンベS. kombe Oliv.アフリカ西部産のS・ヒスピーダスS. hispidus P. DC、S・グラツスS. gratus Franch.とされている。
種子には3〜7%の強心配糖体が含有される。含有成分には少しずつ異なり、Kストロファンチン(S・コンベ)、H−ストロファンチン(S・ヒスピーダス)、Gストロファンチン(S・グラツス)など。中でもS・グラツスS. gratus Franch.はGストロファンチン(ウワバイン)の製造原料としてかって医療の場に供されていた。(現在は使われない。)
ストロファンツス・ディヴァリカツスは 中国南部、ベトナム、ラオス原産。
葉は長楕円形。全縁で対性。黄色のロート型の花冠は5裂し、先端は長く尾状に下垂する。漏斗状の中は赤味がかった線が入り美しい。花のあと実がなる。実も特徴的で2個実り、二股に分かれているように見えるのが名前の由来になっている。特異な花は観賞用としても温室で栽培される。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
・世界を変えた薬用植物 ノーマン・テイラー原著 難波恒雄・難波洋子訳注(創元社)
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キョウチクトウ科 Apocynaceae キンリュウカ属 Strophanthus
生薬名 :ストロファンツス子
利用部分 :柄を除いた種子
利用 :薬用
名前の由来:Strophanthusはギリシャ語のStrophosねじれた紐 anthos花の2つの語から。
属名のキンリュウカは金竜花で「黄色の花弁の先端が細くねじれている」からの名。
小種名はdivaricatusは「分岐した、二股に分かれた、開出した」の意。
キョウチクトウ科は強心配糖体やアルカロイドなど強い作用を有する物質を含む有毒植物が多い。薬と毒は紙一重の譬えどおり、リスクの反面有用な製薬原料となり、医療の場に供されるものも多い。日本に野生するものは少なく、おおむね熱帯や亜熱帯に自生する。ストロファンツスも東南アジア、アフリカの熱帯が原産で、日本では温室で栽培されている。つる性の低木で30種ほどの種類がある。ストロファンツスは1795年にジャワで初めて発見された。インドでも生育するが殆どが熱帯アフリカに分布する。
名前の由来はこの花の特異な様子を良く表している。花の後実る果実も独特で2つの紡錘形が左右に結合した形がディヴァリカツスdivaricatusの名になる。果実の中には多数の種子が入っていて、この種子に強心配糖体の成分ストロファンチンを含んでいる。
1865年アフリカを探検調査していたリビングストンはその地の原住民が毒矢を用い狩りをしているのを知った。原住民たちの間ではそれはコンベと呼ばれ、ストロファンツスの一種だということを本国のイギリスに書き送った。その効果は極めて即効的で、この矢で射られた諸動物は短時間で走れなくなり命を落とす。
ストロファインチンは心臓に対してジキタリス様の強心作用を示すが効果は速効性で緊急を要する急性心臓衰弱等に使用される。排泄も速く効果は一過性で持続しないなどジキタリスにはない特徴を持っている。
ストロファンツスの属する種は多く強心配糖体ストロファンチンの製造原料にする原植物はアフリカ東部産のストロファンツス・コンベS. kombe Oliv.アフリカ西部産のS・ヒスピーダスS. hispidus P. DC、S・グラツスS. gratus Franch.とされている。
種子には3〜7%の強心配糖体が含有される。含有成分には少しずつ異なり、Kストロファンチン(S・コンベ)、H−ストロファンチン(S・ヒスピーダス)、Gストロファンチン(S・グラツス)など。中でもS・グラツスS. gratus Franch.はGストロファンチン(ウワバイン)の製造原料としてかって医療の場に供されていた。(現在は使われない。)
ストロファンツス・ディヴァリカツスは 中国南部、ベトナム、ラオス原産。
葉は長楕円形。全縁で対性。黄色のロート型の花冠は5裂し、先端は長く尾状に下垂する。漏斗状の中は赤味がかった線が入り美しい。花のあと実がなる。実も特徴的で2個実り、二股に分かれているように見えるのが名前の由来になっている。特異な花は観賞用としても温室で栽培される。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
・世界を変えた薬用植物 ノーマン・テイラー原著 難波恒雄・難波洋子訳注(創元社)