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アカバナムシヨケギク(赤花虫除菊)

商品写真
Photo:東京薬科大学薬用植物園 羽状に全裂し線形の葉

アカバナムシヨケギク(赤花虫除菊) Pyrethrum coccineum Willdenow
                  Pyrethrum roseum Weber et Mohe
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>キキョウ群Campanulids
   キク目Asterales
    キク科Asteraceae ヨモギギク属Tanacetum 
  
  別名:ペルシャジョチュウギク (ペルシャ除虫菊)、 ピレスルム

生薬名  :ジョチュウギク(除虫菊)
利用部分 :花
利用   :殺虫剤 観賞用
名前の由来:花が赤く、殺虫成分を含む、シロバナムシヨケギクに対しての名。

コーカサスからペルシャ、アルメニア、西部イランの高山、亜高山原産の多年草。殺虫剤としての知名度はシロバナムシヨケギクより古く、18世紀には殺虫力が知られていた。殺虫成分の含有率はシロバナムシヨケギクに比べ低くいが花が美しいので観賞用に発達した。
19世紀にはピレスルム属Pyrethrumとして、分類されていたので、園芸用にはピレスルムの名で通用する。日本へは1885年(明治18年)ヨーロッパから種がもたらされ栽培されたのが最初。

シロバナムシヨケギク同様、ピレスロイド(ピレトリン)を含み、蚊、ノミ取粉を作る。
殺虫成分の含有率はシロバナムシヨケギクに比べ低いのと、高温多湿の日本では栽培に適さない、などのため殺虫剤原料としての実用性はない。薬用より専ら観賞用にされる。


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)

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