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シュンギク(春菊)

商品写真
上・下:大阪市立長居植物園

シュンギク(春菊)Glebionis coronaria (L.) Cass. ex Spach
          =Chrysantheum coronaria Linne
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>キキョウ群Campanulids
  キク目Asterales
   キク科Asteraceae シュンギク属Glebionis 

関西名:キクナ(菊菜)


利用部分 :地上部
利用   :食用
名前の由来:春に花が開き、キクに似るため
      キク属の学名、クリサンテムムChrysantheumはギリシャ語で“金の花”の意味。
      元々シュンギクに対してつけられた名。

地中海沿岸が原産地の一年生草本。黄色や白のきれいな花が春に咲く。
鍋物には欠かせない野菜だが、意外にも食用にするのは東部アジアのみ。ヨーロッパでは香の好みが違うのか食べない。黄や白の花を観賞用に栽培する。日本へは室町時代から渡来していた。汁の具材、お浸し、すき焼き、鍋物に重宝される。

独特の香はα―ピネン、ベンズアルデヒドで胃腸の調子を整え、食欲を促進してくれる。


葉の切れ込み方によって品種があり、切れ込みの少ないのを大葉(おたふく)といい九州、中国地方で栽培される。切れ込みのあるのを中葉(ちゅうば)といい、関西、関東で栽培される。最も切れ込みが深い葉は小葉(こば)というが、収量が悪いので殆ど栽培されない。

濃い緑色はβカロテン(ビタミンA)、その他ビタミンB2、C、E、Kも豊富。
カリウム、カルシウム、鉄も多く老化や生活習慣病の予防に役立つ緑黄野菜。


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・食材図典  (小学館)
  ・食材事典 原田孝子監修 (学研)
  ・野菜&果物図鑑 (新星出版)
  ・新食品成分表2017 とうほう東京法令
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

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