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ハハコグサ（母子草）

商品写真
上・下：橿原市の畑　畑の縁に雑草のように生えていた。

ハハコグサ（母子草）Gnaphalium affine　David Don
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids
＞キキョウ群Campanulids
　　キク目Asterales
　　　　　キク科Asteraceae ハハコグサ属Gnaphalium 　

春の七草の1つ
　　別名：ゴギョウ、オギョウ（御形）

生薬名　　：ソギクソウ（鼠麹草）
利用部分　：�ー磴ち漢陝´�開花時の全草
利用　　　：�／�用、�¬�用
名前の由来：小さな株が横に広がり様子を、“這う児“に譬えそれが転じてたとも。
　　　　　　昔は草もちにヨモギでなくこの葉を入れたため”葉っこ”（葉っぱの草）がなまった
　　　　　　とも、その他、諸説ある。
　　　　　　ソギクソウ（鼠麹草）は、毛の生えている葉を鼠の耳に、黄色い花を麹に見立てた。

ハハコグサは春の七草の古歌に御形の名で出てくる。
春の七草は
　　　　“せりなずな御形はこべら仏の座すずなすずしろこれぞ七草”の７種。

平安時代から正月七日の朝、若菜の代表種のこれらの７種を無病息災を願って食べたとされる。
室町時代以降は七草粥にして食べるようになったという。

オギョウ（御形）はハハコグサ（母子草）の古い呼び名。又現在の草もちはヨモギが一般的だがかってはハハコグサが用いられた。
日本各地の人家近くの空き地や道端や畑や土手など、いたるところ自生する雑草のような存在。古代に農耕文化と共に大陸から伝来した帰化植物と考えられている。
茎は１５〜３０cm、葉は細長いへら状で互生する。全体に綿毛が密生し白っぽく見える。
春から初夏にかけて黄色の小さな頂状花を固まって咲かせる。黄色い花は綿毛の苞で包まれ、全体として軟らかい、優しい雰囲気から赤子を抱く母のイメージを醸し出す。

開花期の全草は日干し、咳、痰、気管支炎などに用いられる。その他利尿作用もある。　

"せりなずな御形はこべら仏の座すすなすずしろこれぞ七草”とは、現在の植物に充てはめると
せり（芹）、なずな、御形＝ハハコグサ(母子草)、はこべら＝ハコベ、仏の座＝コオニタビラコ（シソ科のホトケノザとは違うキク科の植物）すずな＝カブ（蕪）すずしろ＝ダイコン（大根）になる。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）　　
　　・花と樹の事典　木村陽二郎監修　（柏書房）
　　・野草の名前　春　高橋勝雄　解説（山と渓谷社）
　　・おいしい山菜　ハンドブック　おくやまひさし著　文一総合出版
　　・家庭の民間薬･漢方薬　水野瑞夫・米田該典共著（新日本法規）
　　・山野草　ハンドブック　伊沢一男著（主婦の友社）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）



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