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ナツシロギク(夏白菊)

商品写真
Photo:武田薬品 京都薬用植物園

ナツシロギク(夏白菊)Tanacetum parthenium
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>キキョウ群Campanulids
  キク目Asterales
     キク科Asteraceae ヨモギギク属Tanacetum 

 別名:フィーバーフュー Feverfew

利用部分 :葉、花
利用   :薬用、防虫剤、ポプリ、バスアロマ
名前の由来:夏に白い花を咲かせるキクから。
      フィーバーフューはラテン語で解熱剤を意味するfebrifugiaに由来。

ヨーロッパから西南アジアに広く分布し、北アメリカでは帰化植物になっている。草丈50〜60cm。葉はキク科特有の切れ込みがある。6〜8月にかけてカミツレ(ローマンマモミール)に似た直径2cm位の白い花を咲かせる。全体に強い独特の香がする。

ヨーロッパでは、古くから除虫剤、殺菌剤、駆虫剤にした。果樹園など果樹の側に植えておくと果樹に虫が付かないとして重宝される。又、バラの近くに植えるとアブラムシよけになるなどコンパニオンプランツとして利用される。乾燥した茎葉は香が一際強くなるのでタンスなどに入れておくと防虫効果がある。ドライフラワーにして部屋においておくと実用をかねて楽しめる。生葉でも乾燥葉でも入浴剤として使用でき、疲労回復に効果がある。

近年ナツシロギクは頭痛、片頭痛、関節炎に有効であるとの説もあり、サプリメントが市販されている。カミツレに似ているが、ハーブティにして日常的に用いない方が良い。尚、妊婦さんや授乳婦さんの使用は禁忌。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・花と樹の事典 木村陽二郎監修 (柏書房)
  ・ハーブ  亀田龍吉著 (山と渓谷社)
  ・暮らしに役立つハーブ手帖 (MUSASHI BOOKS)
  ・ハーブ大全 リチャード・メルビー著 難波恒雄日本語版監修 (小学館)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

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