コウテイヒマワリ(皇帝向日葵)

商品写真
上・下:花博鶴見緑地公園 咲くやこの花館

コウテイヒマワリ(皇帝向日葵) Tithonia diversifolia
双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>キキョウ群Campanulids
  キク目Asterales
     キク科 Asteraceae ニトベギク属 Tithonia

別名:ニトベギク、ガリーバーひまわり
  Tree Marigold、Mexican Sunflower


利用部分 :葉
利用   :薬用、観賞用
名前の由来:巨大なヒマワリに因む。ニトベギクは日本にもたらした新渡戸稲造に因んだ名。

原産地はメキシコから中南米。日本へは、新渡戸稲造が日本にもたらしたので、別名ニトベギクともいう。
半年ほどでぐんぐん丈が伸び、3〜6mに達するものもある。同じように皇帝の名の付く皇帝ダリアがあるが、皇帝ヒマワリは皇帝ダリアほど一般に植栽されていない。両者とも大きく、見上げるような草丈の頂上に花を咲かせる。

皇帝ヒマワリは、ヒマワリの名がつくように黄色い花。但しヒマワリの花は花の中心部分の筒状花が大きく、縁の舌状花(花びらに見える部分)が中心を取り囲むような形をしているので、あまりヒマワリに似ていない。どちらかというとキクイモの花を大きくしたような感じ。キクの葉のように切れ込みがある葉はやや厚く、微毛がありザラつく。晩秋、日が短くなる頃、蕾をつける。短日性植物なので、夜間照明があると蕾がつきにくい。
中国では黄疸、肝炎の治療に、原産国メキシコでは皮膚感染症の治療に用いた。


新渡戸稲造( にとべ いなぞう)

現在の5000円札は樋口一葉だが、その前の5000円札の肖像が新渡戸稲造。
幕末文久に生まれ、昭和初期にかけて活躍した教育者であり、農業経済学者。札幌農学校や東京大学に学び、アメリカ・ドイツにも留学。日本の精神文化を英語で紹介した「武士道」の著者でもあり、1920年には国際連盟の事務局次長を務めるなど、国際人として世界平和に尽力するなど幅広い分野に貢献した。
北海道大学の構内にはクラーク博士の胸像と共にポプラ並木の近くに新渡戸稲造の胸像が立てられている。

参考文献
  ・花博  咲くやこの花館 説明プレート
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

科目別の一覧