ヤブレガサ(破れ傘)

商品写真
上：文京区　小石川植物園 ヤブレガサの花
下：東京薬科大学薬用植物園　ヤブレガサの葉

ヤブレガサ(破れ傘) Syneilesis palmate Maxim
双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids
＞キキョウ群Campanulids
　　　キク目Asterales
　　　　　キク科 Asteraceae　ヤブレガサ属 Matricaria

利用部位　：�〆�茎(夏)　�⊆稷�(春先)
利用　　　：�〔�用　�⊃�用
名前の由来：芽生えの頃の様子が傘をすぼめたような形で、葉が開くにつれ破れた番傘のように
　　　　　　見える。

本州、四国、九州などの温帯低山や林の半日陰に群生する多年草、朝鮮半島にも分布する。
地下茎は長く這う。根生葉は１枚で、早春、若葉は白い綿毛をかぶり傘をつぼめたような状態で出てくる。成長すると、長い茎柄に楯状についた葉は上向きに開く。円形の葉は掌状に７〜９個に深く裂ける。各裂片は、２中裂する。先は尖り葉の縁は不ぞろいな鋸歯（ギザギザ状態）。このユニークな様子が破れた番傘を連想させる。年数がたち栄養が充分になると、初夏、花茎を伸ばし上部に白い両性の小花の筒状花を円錐花序に付ける。総苞は筒状。地味であまり目立たないが、長く突き出た雌しべがはじけた花火のように広がり凝った形をしている。

葉が開く前の若葉で、茎が太いものを摘み取り、天ぷらに、又湯がいて水に晒し和え物らおひたしに、炒め物などに、根茎は日干し乾燥し、風邪のときに煎じ用いる。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・野草の名前　春　高橋勝雄　解説（山と渓谷社）
　　・日本の野生植物　草本�掘　癖針渕辧�
　　・おいしい山菜　ハンドブック　おくやまひさし著　文一総合出版
　　・山野草　ハンドブック　伊沢一男著（主婦の友社）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）



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