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ヤグルマソウ(矢車草)

商品写真
上・下:東京都薬用植物園 ヤグルマソウの花  
下、ヤグルマソウとセリバオオレン

ヤグルマソウ(矢車草)Rodgersia podophylla A.Gray
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots
  ユキノシタ目Saxifragales
     ユキノシタ科Saxifragaceae ヤグルマソウ属Rodgersia

利用   :観賞
名前の由来:端午の節句の鯉幟につけられる矢車に葉が似ていることからの名。

北海道南部、本州各地の深山の渓流沿いの斜面や、樹陰などやや湿った所に自生する多年性の山野草。5枚の小葉がセットになり、1枚の葉になる。大きな特徴ある5枚の小葉が車輪状につく様子は鯉幟の頂部につけられる矢車を思わせる。草丈は1.5mにもなり群生することが多く良く目立つ。初夏6〜7月 茎先の円錐花序に小さな白い花を集団で咲かせる。

1個1個の花は5弁花に見えるが、花弁に見えるのは5枚のがく片、10本の雄しべ、2裂する雌しべからなる、苞もない。薬用や食用などの実用性はないが、ハーブなどの薬用にされるキク科のヤグルマギクもヤグルマソウと呼ばれることもあり、名前が良く似ているので取り上げた。

名前の類似
ヤグルマギク(矢車菊) Centaurea cyanus Linne
真正双子葉類 Eudicots>中核真正双子葉類 Core Eudicots>キク類 Asterids
>キキョウ群Campanulids 
    キク目 Asterales
      キク科 Asteraceae ヤグルマギク属 Centaurea
     ヤグルマギク北山
   Photo:西宮市北山緑化植物園

素朴な花姿が魅力的な花。古代エジプト時代から装飾に用いられてきたハーブ。エジプト王のツタンカーメンにも捧げられた花として知れている。原種は本Photoのように青藍色が基本だか,白、ピンク、淡い紫など多彩な品種が作られている。一般的な通称はヤグルマソウで通っているが、混同を避けるためヤグルマギクとして区別する。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・野草の名前 夏 高橋勝雄 解説(山と渓谷社)
  ・野草図鑑 夏 北隆館
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


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