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セイヨウカノコソウ(西洋鹿子草)
Photo:日本新薬 山科植物資料館
セイヨウカノコソウ(西洋鹿子草)
Valeriana officinalis
Linne
真正双子葉植物
Eudicots
>中核真正双子葉植物
Core Eudicots
>キク類
Asterids
>キキョウ群
Campanulids
マツムシソウ目
Dipsacales
スイカズラ科
Caprifoliaceae
カノコソウ属
Valeriana
(
←
オミナエシ科
Valerianaceae
)
英名:バレリアン(Valerian)、オールヒールall heal
生薬名
:
ワレリヤナ根(Valeriana Rhizoma)
利用部分
:①根、根茎 ②花
利用
:①薬用、食用 香料(香水)②観賞用
名前の由来
:ヨーロッパ原産のカノコソウの意味
Valerianaの語源はラテン語valeo 「元気であること、丈夫であること、効力が強い
こと」に由来。
薬効が優れている、あるいは強壮薬として使われたことが推測される。
ヨーロッパ、北米、中央アジアに自生する多年性草本。草丈は100~120cmほど、開花期は6~8月、花茎の先に小さな花が固まって咲く。花色は白、淡いピンク、青紫といろいろで観賞用として植えても楽しめる。花にも一風変わった香りがする。
2年目の秋の終わり頃、根を掘り起こし乾燥する。ワレリヤナ根といい精油3%内外(酢酸、吉草酸のボルネオールエステル)を含有する。鎮痙、神経過敏、ヒステリーなどに対して鎮静効果や、頭痛、不眠症にも効果がある
含有成分バレポトリアツムは抗痙作用があるので、神経性消化不良、胃痙攣、痙攣性、過敏性腸炎にも効果がある。
成分
・精油(酢酸エステル、酪酸エステル、イソ吉草酸エステル、イソ吉草酸エステルは乾燥中
イソ吉草酸になりバレリアン特有の香りを醸し出す)
・バレポトリアツム、配糖体、アルカロイド、コリン、アクチニジン、バレリン、タンニン、樹脂 など
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・ハーブ 亀田龍吉著 (山と渓谷社)
・ハーブ大全 リチャード・メルビー著 難波恒雄日本語版監修 (小学館)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
(コメント)
之まで、植物を系統的に分類する方法ではシダ植物と種子植物、裸子植物と被子植物、単子葉植物と双子葉植物という方法が親しまれてきたが、近年、DNA配列に基づく系統関係から、従来とは異なる配列がとられるようになった。
APGによる大分類で1998年に最初の系統的分類APG1が発表されされてから改定が加えられ、現在は2009年のAPGⅢが発表されるに至っている。その結果
オミナエシ科はスイカズラ科に統合
されオミナエシ科は消滅した。
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>キキョウ群Campanulids
マツムシソウ目Dipsacales
スイカズラ科Caprifoliaceae カノコソウ属Valeriana(←オミナエシ科Valerianaceae)
英名:バレリアン(Valerian)、オールヒールall heal
生薬名 :ワレリヤナ根(Valeriana Rhizoma)
利用部分 :①根、根茎 ②花
利用 :①薬用、食用 香料(香水)②観賞用
名前の由来:ヨーロッパ原産のカノコソウの意味
Valerianaの語源はラテン語valeo 「元気であること、丈夫であること、効力が強い
こと」に由来。
薬効が優れている、あるいは強壮薬として使われたことが推測される。
ヨーロッパ、北米、中央アジアに自生する多年性草本。草丈は100~120cmほど、開花期は6~8月、花茎の先に小さな花が固まって咲く。花色は白、淡いピンク、青紫といろいろで観賞用として植えても楽しめる。花にも一風変わった香りがする。
2年目の秋の終わり頃、根を掘り起こし乾燥する。ワレリヤナ根といい精油3%内外(酢酸、吉草酸のボルネオールエステル)を含有する。鎮痙、神経過敏、ヒステリーなどに対して鎮静効果や、頭痛、不眠症にも効果がある
含有成分バレポトリアツムは抗痙作用があるので、神経性消化不良、胃痙攣、痙攣性、過敏性腸炎にも効果がある。
成分
・精油(酢酸エステル、酪酸エステル、イソ吉草酸エステル、イソ吉草酸エステルは乾燥中
イソ吉草酸になりバレリアン特有の香りを醸し出す)
・バレポトリアツム、配糖体、アルカロイド、コリン、アクチニジン、バレリン、タンニン、樹脂 など
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・ハーブ 亀田龍吉著 (山と渓谷社)
・ハーブ大全 リチャード・メルビー著 難波恒雄日本語版監修 (小学館)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
(コメント)
之まで、植物を系統的に分類する方法ではシダ植物と種子植物、裸子植物と被子植物、単子葉植物と双子葉植物という方法が親しまれてきたが、近年、DNA配列に基づく系統関係から、従来とは異なる配列がとられるようになった。
APGによる大分類で1998年に最初の系統的分類APG1が発表されされてから改定が加えられ、現在は2009年のAPGⅢが発表されるに至っている。その結果オミナエシ科はスイカズラ科に統合されオミナエシ科は消滅した。