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レモン (lemon)

商品写真
上・中:和歌山県御坊市 熊野古道沿いの畑
下:今治市大三島上浦町 大三島は柑橘類の栽培が盛ん。

レモン Citrus limon Burmann  fil  
真正双子葉類Eudicots >中核真正双子葉類Core Eudicots >バラ類Rosids>アオイ群Malvids
  ムクロジ目Sapindales
    ミカン科Rutaceaeミカン属 Citrus

レモン油製造原料

利用部分:果皮、果肉
利用  :レモン油、クエン酸の製造原料


原産地はインドのヒマラヤ西部山麓、アッサム地方といわれ10世紀に地中海沿岸に入り14世紀にはアメリカに渡ったと言われている。従来イタリアが主産地だったが、現在はアメリカとイタリアが世界の主産地になっている。
日本へは明治初年アメリカから導入されてが、気候が適さず、広島、和歌山、愛媛など温暖な地方でのみで栽培されている
暖地に適する樹高4〜5mほどの小高木。花は5弁。白色ないし淡いピンク色をしている。適地では年に3回開花し次々実るので年中収穫が期待できる。楕円形の果実の先端は乳頭状に突き出る特徴のある形をしている。

紅茶にレモンといわれるぐらい、紅茶でお馴染みのレモンは香り高く酸味が強い。葉も強く香る。果皮はクエン皮といい果皮を圧搾して得られる油をレモン油という。
精油成分リモネン、シトロール、ヘランドレン 酢酸ゲラニオール、酢酸リナロールなどがその他ヘスペリジン、苦味質を含んでいる。
レモン油は清涼飲料、シロップ、菓子などの香料エッセンスとして用いられる。
果肉は多汁で酸が強く、香りが高い。クエン酸、糖、粘液、ビタミンCを含みクエン酸製造原料とする。ビタミンCの効能は誰しもよく知っているところで、活性酸素を防ぐ抗酸化作用があり、老化を防止し血管を丈夫にして動脈硬化、高血圧などに有効、またシミを防ぎ美肌効果も期待されている。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・生薬単 原島広至著    (株式会社エヌ・ティ・エス)
  ・日本の樹木(山と渓谷社)
  ・食材図典  (小学館)
  ・食材事典 原田孝子監修 (学研)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

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