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ツルムラサキ(蔓紫)

商品写真
Photo:大阪市立長居植物園

ツルムラサキ(蔓紫)Basella rubra Linne
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
  ナデシコ目Caryophyllales
     ツルムラサキ科Basellaceae ツルムラサキ属Basella

利用部分 :茎、葉
利用   :食用、観賞用
名前の由来:紫汁を含んだ実がツルに出来ることからの名。
      属名のBasellaバセラは、インドのマラバル海岸でのこの植物の呼び名に由来。

ツルムラサキ科は世界に5属22種が知られ、熱帯アメリカを中心に少数がアフリカ、アジアに分布するつる性の多年草。ツルムラサキは熱帯アジアが原産。江戸時代初期、中国から伝わった。当初は茎が緑色のものであったが、後、明治時代になってから茎が紫色のものが伝わり、現在は紫茎の方が栽培の主流になっている。株全体が紫色を帯びる。つる性の茎は1.5〜2m程で他のものに巻きついて成長する。茎、葉ともに多肉質。夏〜秋にかけて葉の脇から、多肉質の果軸を伸ばし穂状の花序を付ける。花弁はなく、肥厚した5個のガク片に包まれている。がく片も全部は開かず粒状に見える。球状の果実が実る。

原産地の熱帯アジアや中国では野菜として利用する。
多少あくが有り、独特の”ぬめり”と香りがする。ビタミンC、カロテン、カルシウムなどが豊富で、栄養価も高い。独特の”ぬめり”はムチンによるもので、健康食品としても注目される。ゆでてお浸し、和え物に用いる他、サラダ、炒め物、天ぷらにも利用できる。


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・食材図典 (小学館)
  ・新食品成分表2017 (東京法令 とうほう)

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