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シークワーシャー(Shiikuwasha)

商品写真
上：京都府立植物園　温室　黄色く熟した果実下：花博記念　咲くやこの花館　温室

シークワーシャー(Shiikuwasha) Citrus　depressa Hayata
真正双子葉類Eudicots ＞中核真正双子葉類Core Eudicots ＞バラ類Rosids＞アオイ群Malvids
ムクロジ目Sapindales
　　　　　ミカン科Rutaceae　ミカン属Citrus
　
　別名：シーカ−シャー、ヒラミレモン
　 沖縄県の特産

利用部分　：�＿娘臓´⊆�木
利用　　　：�／�用（生食、ジュース）　��台木
名前の由来：琉球の方言、“シー”は「酸っぱい」。“クワーシャー”は「漬ける」、「染色する」の
　　　　　　意味。芭蕉布を晒すのにこの酸を利用した事による

奄美大島から沖縄、台湾の山地に分布する。沖縄県の特産品としてよく知られている。タチバナの近縁種とも言われているが、タチバナよりより高温な風土に適している。高さ３〜６ｍの常緑小高木。若枝は緑色をしている。長さ０．５〜１ｃｍと太い鋭いトゲがある。葉柄は普通、翼はなく、あってもごく狭い。葉は全縁または浅く鈍い歯牙があり先は丸く浅く２裂する。春３〜４月、新枝の葉腋に１〜３個の５弁の白い花を付ける。花後青い小さな実が実り１１〜１２月にかけて黄橙色に熟す。多汁で酸味は強く特に香や酸味が強い香酸柑橘類に分類される。

７〜９月頃の青い果実は青切り実として添え物として、魚などに添えられる。元々、原産地の沖縄では、特産品の芭蕉布を晒すのに使われる。シーカ−シャーの未熟果のしぼり汁に一昼夜、芭蕉布を漬けてから、川で洗う。酸を利用したしみ抜き方法。
黄橙色に熟すと酸味も薄れ生食も出来るようになる。近年は果実に含まれるノビレチンががん細胞の増殖を抑えるとして、注目されている。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・食材図典　　（小学館）
　　・日本の野生植物　木本１　（平凡社）

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